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心に傷を持つ犬の心を開くための必要なケアを考えてみた!

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保護犬の中には、心に傷を負った犬がいます。そして、里親に引き取られていく人懐こい犬の中にも、実は心に傷を負っている犬がいます。

里親として、そんな保護犬の心の傷に真正面から向き合いたい。心の傷を癒してあげたい。そう思う方も多いと思います。

そして、「自分にはこのコを一生愛し続け、いつか心の傷を癒してあげよう!」と思う方も多いはずです。

そこで、今回は心に傷を持つ犬の心を開くために必要なケアについてお話していきたいと思います。

なぜ心の傷を負っているのか?

そもそも、心に傷を持つ犬がいるのはなぜでしょうか?

私個人の意見ですが、犬を「命」としてではなく、「モノ」として扱う人間が少なからずいるからではないでしょうか?

とくに、保護犬は飼い主に捨てられた経験を持つ犬がほとんどです。子犬の頃から愛され続けてきたコ、成犬になってから捨てられてしまったコ、これまでに一度も愛情を感じることができなかったコなど。

では、心に傷を負った原因について考えてみましょう。

あのコたちが心に傷を負った原因

心に傷を持つコたちは、なぜ心に深い傷を負わなければならなかったのでしょうか?

原因の一例として、いくつかご紹介します。

  • ネグレクト(飼育放棄)
  • 暴力などの虐待
  • パピーミル(子犬工場)で繁殖だけのために育てられる

いずれも、飼い主からの愛情を受けることなく、もしくは最初だけ可愛がった後はしらんぷり。

世の中には、「命」を軽く考えている人が少なからずいます。とても残念でなりません。

そして、いつも損をするのはこのコたちです。

人間が勝手に繁殖させて、人気の犬種をボコボコ増やしていき、挙句の果てには人気がなくなったら、あっさり不用品を捨てるように簡単に手放してしまいます。

そして、飼い主によって保健所等の施設に持ち込まれたコたちは、その日のうちに殺処分されてしまうケースも少なくありません。

さまざまな理由によって、運よく保護された犬もそこからふるいにかけられて、里親に出せる犬とそうでない犬を分けるのです。

里親に出せないと決まった犬は冷たい金属の箱の中に追いやられ、もがきながら苦しみながら命の灯を消していくのです。

そんな環境下で1日1日と寝食を共にした仲間が少しずつ姿を消していく事実をこのコたちは心で感じ取っています。

夜が明け、今日は誰が姿を消すのだろう? 自分の番かもしれない。もう今いる場所には戻ってこれないかもしれない。そう感じ取るのです。

運よく里親が決まった場合でも、心の傷はすぐには消せません。

なぜなら、自分をこの冷たく、狭く汚い場所から、どこに連れて行かれて何をされるのかが分からないからです。

強い不安や恐怖に襲われ、絶頂に達した時に人の手を咬んだり、「ワンッ、ワンッ、ワンッ」と警戒吠えをするのです。

では、保護犬を里親として引き取る場合、私たちにできることは何でしょうか?

心の傷を癒してあげるためにできること

どうしたら、このコの心の傷を癒してあげられるんだろう? 最初はそう考えていました。

でも、それって浅はかな考えだなと感じるようになったんです。

心の傷って誰かに癒されるものではなくって、自分で過去を受け入れ、現在を受け入れていくものだと思います。

「飼い主だから、こうしてあげなきゃいけない、ああしなきゃいけない」と思うのって、自分の自己満足なのかなって。

そう思うようになってからは、ふとした瞬間に「ウー」っと唸って甘噛みをしようとするときでも、「ごめんねー」とケロッとしています。

最近はあまりないんですが、すっごく眠そうなときに抱き上げられる瞬間に「ウー」っとされることがたまにあります。

私が寝ている部屋で一緒に寝ているので、どうしても連れていかないと行けないときがあるんですよね。そんなときには、「ごめんねー。良いコだねー」って言いながらヨシヨシしてあげます。

愛犬を迎えた頃は、「ウー」っとされる度にショックを受けていたんですが、今はむしろ、「感情を出せるようになって良かったね」と前向きに考えています。

ただ、中には心の傷を持つ愛犬とどう接すればいいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。そこで、私なりの接し方をご紹介したいと思います。

ポイントは次の3つです。

  1. 犬が安心できるパーソナルスペースを理解する
  2. 接してきた時間は気にしない
  3. ずっと見守り続ける愛情が必要

では、1つずつ解説していきますね。

1.犬が安心できるパーソナルスペースを理解する

人間にはパーソナルスペースというものがあります。

このパーソナルスペースとは、ウィキペディアで調べてみると…。

パーソナルスペース(英:personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア対人距離とも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民俗、個人の性格やその相手によっても差がある。

一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く(ある程度近付いても不快さを感じない)、逆に敵視している相手に対しては広い。相手によっては(ストーカー等)距離に関わらず視認できるだけで不快に感じるケースもある。

これは人間のケースとして説明されていますが、私は犬にもパーソナルスペースが存在すると感じています。

我が家の愛犬を迎え入れた頃の話ですが。それまでしっぽをフリフリさせて笑顔を振りまいてた愛犬でしたが、「ワン」と吠えることもなく、まるで風船がしぼんでしまったように、シュンと大人しくなりました。

動物指導センターではあんなにも人懐っこさ全開だったのにです。正直なところ、すぐに受け入れてもらえると思っていたので、愛犬に距離を置かれている感じがして寂しく感じていました。

それからは、とにかく愛犬を怖がらせないように、犬が落ち着きやすい部屋の角にケージを置いて見守る姿勢で必要以上にベタベタ触らないように気をつけていました。

それから1週間ほどすると、我が家に来てから初めて「ワン」と吠えたんです。その日を境に少しずつ我が家の環境や家族に慣れていったように思います。

我が家のケースがあなたと愛犬の信頼関係を深めるヒントになるかは、正直分かりません。

ただ、これまで愛犬と接してきた中で、愛犬との程よい距離感を保つことって重要だなと思うんです。

この距離感っていうのは、物理的な愛犬との距離もそうですが、ベタベタ触りすぎたり、休んでいる愛犬に何度も名前を呼びかけて起こしたりしすぎないこと。

何より、愛犬が逃げの体勢を取らずにすむ距離感を大切にしたいですね。

うん、距離感って大事ですね。人間にも犬にも。

2.接してきた時間は気にしない

保護犬を家族に迎えて2年、3年と経っても心を開いてくれない場合があります。

私が住むご近所さんにも、保護犬を引き取って2年ほど経ちますが、お孫さん以外には懐いてくれないのだそうです。その徹底ぶりはすごいもので、お孫さん以外の人には首輪も付けさせてくれないのです。

そう考えると、2年も…?とあなたは思ったかと思います。そう、2年です。

2年と聞くと、長いと感じる方もいらっしゃることでしょう。

でも、人だって心に大きな傷を抱えてしまうと、2年でも足りないくらいです。人によっては、一生癒えない傷かもしれません。

犬だって同じです。言葉はしゃべれなくても感情はあります。痛みに強く、我慢強い性格だったとしても、傷つくときは傷つきます。

あなたがもし、保護犬を家族として引き取ることを考えていたり、家族に迎えいれるのなら、接してきた時間で傷をはかるのは止めましょう。

どれだけ一緒に過ごしてきたかは問題ではありません。心の傷が癒えても癒えなくても、変わらない愛情で接し続けてあげてください。

100%心を開いてくれなくても、きっと、少しずつ心を開いてくれるはずですから。

3.ずっと見守り続ける愛情が必要

愛情には種類があります。大切な人に与え続ける愛情、厳しく接することで成長を見守る愛情、相手の意志を尊重して陰ながら見守る愛情。

あなたも家族や恋人、友人から様々な愛情を与えたり受けたりしていると思います。

ただ、心に傷を持つ犬に対しては、そのコの意志を尊重して陰ながら見守る愛情を貫いてほしいと思います。

おいしいごはんやおやつをたくさん与えただけでは心を開くことはできません。かと言って、厳しく接するのも心の傷を深くしたり、攻撃的な行動を取ることへと繋がってしまいます。

実際に、保護犬だった愛犬を1年以上接してきたからこそ感じることですが、愛情にもバランスが必要なんだと思います。基本的には、パーソナルスペースを保ちながら見守り続けることが必要だと思うのです。

与えすぎれば与えられることが当たり前になってダメだし、与えなさすぎも相手にはその厳しさが愛情だとは理解されません。

だからこそ、「見守り続ける愛情」で接することが大切だと思います。

これって、植物を種から育てることに似ている気がします。種をまいて、毎日お日様に当ててあげて、水をあげて、ただひたすら芽が出てくるのを待つだけです。

ときには、話しかけてみたり、歌を歌ってみたり、笑顔で微笑んであげると、芽が出てくるのをずっと楽しみに待ち続けることができます。

もちろん、芽がなかなか出てこないと、不安になったり心配になります。

でも、必ず芽が出ると信じて、見守り続けていくことで、芽が開いてくれます。例え、芽が開くのが遅くたって構いません。大切なのは、あなたと愛犬が強い絆で結ばれていく、このプロセスが大切なんですから。

この記事のまとめ!

心に傷を負った犬の心の傷を癒すには、きっと正解などないんだと思います。

例え、どんな些細なことでも、「このコが喜んでくれたら嬉しいな」と思える心の余裕と見守り続ける愛情があれば。

あなたは、愛犬にどんな風に接していますか?どんな接し方をして、愛犬の心を開くことができましたか?

ぜひ、下のコメント欄からコメントいただけたら嬉しいです!
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