犬が急に散歩で歩かない理由と病気の可能性を調べてみた
- 2017.04.14
- 飼い方

「お散歩行くよ!」と言えば、尻尾を大きく左右に振って嬉しそうな顔をする愛犬。
ところが、少し歩いたところで愛犬が急に歩かなくなってしまった…。
「ん??どうしたの?○○ちゃんの好きなお散歩だよ?」
あなたもこんな経験がありませんか?
愛犬はお散歩が大好きなのに、急に歩かなくなってしまったのには、必ず理由があるはずです。
そこで今回は、犬が急に散歩で歩かない理由と病気の可能性について調べて分かったことや私が日々感じていることを合わせてご紹介します。
そもそも犬は本当に散歩が好きなの?
犬は散歩が大好きだと、あなたは知っています。
あなたの愛犬は、「お散歩に行くよ!」の一声がかかるのを今か今かとあなたの様子を伺いながら待っています。
でも、犬は本当に散歩が好きなんでしょうか?
現に、お散歩嫌いの犬もいるとあなたも聞いたことがあるかと思います。
だとすると、犬は散歩が好きなのではなくて、何か別の目的があったとしたら…。
ふと、そんな疑問が浮かんできませんか?
犬は散歩を認識している?
たしかに、犬は散歩に行くことを喜んでいるしぐさや行動を見せます。
尻尾を大きく左右に振ったり、しょぼんとしていた目に輝きが見えます。
犬によっては「ワン、ワン!」と吠えながら、クルクル回ったりして全身で喜びの舞を踊ります。
飼い主にとっては散歩だという認識があっても、犬には散歩という認識があるのかを知ることはできません。
ただ、犬が散歩を喜んでいることは事実で、喜ぶ理由もたしかにあるはずなのです。
犬が散歩を喜ぶ理由とは?
では、犬が散歩を喜ぶ理由には、どんなものがあるのでしょうか?
- 外で思い切り走れる
- 気分転換になる
- 自分の縄張りをパトロール
- 家族以外の人や犬との出会いを楽しんでいる
- 飼い主と出かけられる
などが考えられるのではないでしょうか。
では、一つずつ検証してみましょう。
外で思い切り走れる
犬は人間が住む限られたスペースの中で暮らしています。
でも、犬は本来、外で自由に走り回っている動物です。
そのため、家から出て外に出ると、解放感を感じるのではないかと思うんです。
室内でも嬉しくて飛び回ったり走ることはあっても、外で広々とした空間で走るのとは違った喜びがあるはずです。
気分転換になる
また、犬は室内で溜まったストレスを発散して気分転換にもしているのではないでしょうか。
犬は草のニオイを嗅ぐことが好きです。
我が家の愛犬も草むらを見つけては、頭から突っ込んで行くので、マダニを拾ってくるんじゃないかといつもヒヤヒヤさせられています。
もちろん、自宅に帰った後は、全身をくまなくブラッシングしています。
でも、草むらでニオイを嗅ぎ終えた愛犬の表情はどこか満足気なので、私までついつい嬉しくなってしまいます(´∀`*)
ちなみに、マダニについてはこちらの記事でまとめています。
参考記事:マダニは犬の命も脅かす!感染症の心配や駆除方法を紹介
自分の縄張りをパトロール
犬によってはオスもメスも散歩中にニオイを嗅いではマーキング(※1)をすることがあります。
我が家の愛犬もメスですが、放浪暮らし(※2)が長かったせいかマーキングをして、自分の縄張りアピールを一所懸命しています。
まるで、自分の管轄内をパトロールしているかのような熱心ぶりです!(笑)
家族以外の人や犬との出会いを楽しんでいる
犬は動物の中でも社交性が優れている動物です。
犬は元々、群れで生活していましたし、人間と暮らすようになってからも飼い主のそばを離れることがありません。
また、外に出ると家族以外の人や犬との出会いを喜んでいます。
我が家の愛犬も人や犬を見つけると、鼻息を荒くして喜んでいます。
散歩中の愛犬を観察していると面白いのは、犬が好きな人には尻尾を振り友好的な態度を示します。
一方、犬が苦手な人には警戒を示したり吠えることがあります。
飼い主と出かけられる
人間に欲求があるように、犬にも欲求があります。
- お腹いっぱいごはんが食べたい
- 自由に走り回りたい
- 眠くなったら誰にも邪魔されずに寝たい
などの欲求があります。
でも、それ以上に犬は飼い主との絆を大切にする動物でもあります。
私たちは犬には気分転換や運動不足の解消のために散歩が必要だと言います。
新鮮な水を与えて、ごはんを毎日与えて、散歩を毎日朝晩2回行けば、飼い主としての務めを終えたような気にもなります。
でも、犬にとって水やごはん、散歩だけでは必ずしも欲求が満たされているとは限りません。
なぜなら、犬は飼い主からの愛情をたくさん必要としているからです。
だからこそ、犬は「お散歩に行くよ!」という言葉に『やったー!お散歩だ!遊んでもらえるぞー!』と言わんばかりに喜んでいるのかもしれません。
そんなときは、ふとしたときに愛犬と目が合ったら、微笑んであげる。
愛犬が飼い主のそばに寄り添ってきたら、そっと優しく撫でてあげる。
犬は飼い主のそんな行動をもっともっとたくさん欲しがっているのだと思うようにしましょう。
こちらの記事もおすすめです♪
参考記事:犬が甘えるのはなぜ?犬の心理とその理由を調べてみた
※1.マーキングとは、自分の縄張りにオシッコをかけて他の犬に示すことを言います。
※2.我が家の愛犬は、里親として我が家に迎え入れられるまで、放浪していたところを救助され縁あって家族の一員になりました。
では、犬が散歩を喜ぶ理由を踏まえて、次はいよいよ本題に入っていきます。
犬が散歩で歩かない理由とは?
散歩が大好きな犬が突然、散歩で歩かなくなったとすると、どんな理由が考えられるでしょうか?
飼い主との楽しい時間のはずが立ち止まったり寝そべったりして頑として動かない犬もいます。
その理由には、
- 体調が悪くて歩きたくない
- 大きな音や苦手な人や犬がいる
- 外が暑くて歩きたくない
- 加齢で散歩で歩くことが負担
- トゲが足に刺さるなどケガをしている
などがあります。
では、一つずつ確認していきましょう。
体調が悪くて歩きたくない
いくら散歩が大好きだと言っても、体調が悪いときはさすがに犬も動きたくないのです。
犬は体の不調を隠そうとする習性があります。
その理由として、野生時代より弱みを見せることは自分の身を危険にすることを本能で理解しているからです。
人間と暮らしている現在においては、その習性が裏目となって犬の不調に気づくのが遅れる原因にもなります。
とくに季節の変わり目には、体調を崩しやすくなるので愛犬の体調を注意深く観察するようにしましょう。
大きな音や苦手な人や犬がいる
お散歩中に突然大きな音がしたり、苦手な人や犬がいる場合にも犬は歩かなくなることがあります。
例えば、
- 工事現場で発せられる音
- 花火や雷の音
- 車の通りが激しい場所
- 気性の荒い犬と出会った場所
- 怖い思いをした場所
- 予測不能な行動をする子供
- 苦手なタイプの人
など犬が経験したことが無い音を聞いたり、怖い経験をした場所に近づいたときに突然歩かなくなることがあります。
もしかすると、子犬の時期に外の世界に慣らされていないことが原因で成犬になっても音や人、犬などに恐怖心を抱いているのかもしれません。
犬が恐怖心を抱いているものを克服するには、時間をかけて弱い刺激から慣らしていくようにしましょう。
ちなみに、雷でパニックになる犬への対処法は、こちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。
参考記事:雷を怖がる理由と犬がパニックになる前に落ち着かせる方法
外が暑くて歩きたくない
犬も外の気温が高く暑いときは、歩きたくないのです。
日差しが強い日や気温が高い日は、散歩に行く時間帯をずらして日差しが弱くなったり気温が下がった時間帯に散歩に連れて行くようにしてあげましょう。
夏はとくにコンクリートやアスファルトは太陽の熱を吸収し50度以上にもなり、肉球を火傷する恐れもあります。
また、コンクリートやアスファルトからの反射熱(太陽の熱を反射する)によって熱中症の原因になることもあるので熱中症対策を取るなど十分注意しましょう。
加齢で散歩で歩くことが負担
犬は6歳を超えると、徐々に足腰の関節や体の機能が衰えてきます。
関節が痛くなったり、体力が落ちて疲れやすくなると、散歩で歩くことが体に大きな負担になり歩かなくなることがあります。
散歩の時間や休憩の取り方、負担がかからないコースを選ぶなどして愛犬の様子を見ながらお散歩をするようにしましょう。
トゲが足に刺さるなどケガをしている
犬が散歩中に変な歩き方をしていたり、急に歩かなくなるときは足にトゲなどが刺さっていないか、ケガをしていないかを確認してみてください。
地面にはガラス片やプラスチック片など、犬の肉球や足を傷つけるものが落ちていて、それを知らずに犬が踏んでしまうことも多いです。
散歩の際は、地面に危険なものが落ちていないかにも注意してあげましょう。
また、トゲなどが深く刺さっている場合、無理に抜こうとすると犬が暴れて余計に傷が広がったり出血が多くなる可能性もあります。
また、傷口から感染源となる細菌やウイルスが入るなどの可能性もあるので動物病院で処置してもらうようにしましょう。
これらの理由によって、犬は散歩で突然歩かなくなることがあります。
でも、実は他にも深刻な理由で散歩中に歩かなくなることもあります。
病気の可能性もある?
見た目には分からなくても内臓や関節などに病気が進行していて、苦しかったり痛みなどの症状が出ている可能性もあります。
散歩で歩かない以外にも気になる症状があるなら動物病院で一度診察してもらいましょう。
また、月に一度は体に異常がないか、定期診断をすることをおすすめします。
さいごに
今回は、犬が急に散歩で歩かなくなった理由と病気の可能性についてご紹介してきました。
散歩好きな犬が突然歩かなくなったときは、
- 体調が悪くて歩きたくない
- 大きな音や苦手な人や犬がいる
- 外が暑くて歩きたくない
- 加齢で散歩で歩くことが負担
- トゲが足に刺さるなどケガをしている
- 病気の可能性を疑う
などの可能性を考え、理由を探ってみましょう。
愛犬の健康を守れるのはあなただけなので、日頃から愛犬の体調や行動に異変がないか観察するようにしましょう!
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