犬は1日に何回トイレに行くのでしょうか?
愛犬にトイレトレーニングをするときや
愛犬の健康管理をする上で
トイレの回数を知ることはとても大切なことです。
オシッコやウンチの回数によっては、
病気の可能性を知るヒントにもなります。
そこで今回は、犬のトイレの回数や
時間帯についてご紹介したいと思います。
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犬は1日何回トイレに行くの?
犬が1日に何回トイレに行くかは、
犬の年齢や健康状態によって変わります。
まずは、年齢別にトイレの回数を
確認していきましょう。
1日のトイレの回数①子犬
成犬に比べて子犬の場合、
オシッコを貯めておく容量が小さく、
その機能が発達している最中のため、
オシッコの回数は成犬に比べて多いです。
一般的には、子犬の月齢に
1時間をプラスした時間の頻度で
オシッコをすると言われています。
たとえば、生後3ヶ月の子犬の場合は、
3(ヶ月)+1(時間)=4(時間)
生後5ヶ月の子犬は、
4時間に1度の頻度でオシッコを
するということです。
つまり、1日が24時間なので生後3ヶ月の子犬は、
1日に最低でも6回はオシッコをすることが分かります。
一方、ウンチに関しては、
オシッコ同様にたくさんは溜められないため、
1日に5~6回程度の頻度でウンチをします。
生後半年を過ぎると、
オシッコやウンチを溜められる容量や
機能が発達してくるため、オシッコや
ウンチの回数は次第に落ち着いてきます。
1日のトイレの回数②成犬
成犬になると、子犬の時期に未完成だった
オシッコやウンチを溜めておける容量や
機能が完成し、トイレに行く回数は子犬に比べて
減っていきます。
オシッコの回数は1日に3~5回ほどで、
ウンチの回数は1日に1~2回と安定した回数に
落ち着きます。
1日のトイレの回数③シニア犬
6歳以上になるとシニア期に入り、
成犬の頃よりトイレの回数に
変化が見られるようになります。
オシッコの回数は成犬に比べて増え、
ウンチの回数は徐々に減っていきます。
オシッコの回数が増える理由としては、
- 水分を頻繁に飲むようになる
- 腎臓の機能が低下
- オシッコを溜める膀胱の筋力が低下
などが考えられます。
また、年を重ねるごとに足腰も弱くなっていき、
トイレに間に合わなかったり、オシッコを
一度では出し切れないためにおもらしをすることもあります。
オシッコの回数が増える一方で、
ウンチの回数が減る理由としては、
- 足腰が弱くなって踏ん張れない
- 排便したくてもウンチが出てこない
などが考えられます。
1日に1回ウンチが出れば心配はありませんが、
ウンチが出ない日が続くなら獣医師に
相談することをおすすめします。
トイレの回数が病気のヒントになることも!
ここまで紹介してきた犬のトイレの回数は、
あくまでも目安で犬によって個体差があります。
ただ、明らかにいつもよりも
トイレの回数が増えたり減った場合は、
病気の可能性があるかもしれません。
トイレの回数の増減によって、
どんな病気があるのか確認していきましょう。
トイレの回数が増えたときに疑う病気
犬のトイレの回数が増えたと感じたら、
次のような病気の可能性があることを
知っておきましょう。
オシッコの回数や量が増えた場合は、
腎臓や膀胱、尿道などオシッコを作ったり
溜めこむ器官で細菌感染している可能性があります。
たとえば、
- 膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症
- 尿路結石症
体内で不要な物質が結晶化する病気
- 腎不全
などがあります。
また、オシッコの量が突然多くなった場合、
生殖器やホルモン異常によって引き起こされる
病気の可能性があります。
たとえば、
- 子宮蓄膿症
細菌感染によって子宮の内膜に
膿が溜まる病気 - 前立腺ガン
- 糖尿病
- クッシング症候群
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気
などがあります。
また、ウンチの回数が増えた場合は、
腸内環境が悪いことが原因である場合もあります。
腸内環境の改善に効果があると言われている
今話題の乳酸菌サプリについては、
こちらでまとめています。
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トイレの回数が減ったときに疑う病気
犬のトイレの回数が減ったと感じたら、
次のような病気の可能性があることを
知っておきましょう。
オシッコの回数が減った場合に疑われる病気には、
- 膀胱炎
- 尿路結石症
- 腎炎
- 腎不全
などがあります。
ウンチの回数が減った場合は、
- 便秘
- 腸閉塞
腸の動きが悪くなり内容物がつまってしまう病気 - 会陰ヘルニア
肛門から膀胱などの臓器が飛び出てしまう病気
などがあります。
ちなみに散歩の時しか
トイレをしなくて悩んでいる場合は、
こちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事:散歩の時だけしかトイレをしない犬!我慢する心理や対策
では次に、犬がトイレに行くことが多い
時間帯について見ていきましょう。
犬がトイレに行く時間帯は?
犬がトイレに行く時間帯は、
食事の時間や体内リズムによって違いがあります。
中でも犬がトイレに行く頻度が高い時間帯は、
- 寝起き
- ごはんを食べた後
- 走ったり遊んだ後
- トイレができない場所から帰ってきた後
などがあります。
これらから分かることは、
食べた後や睡眠、長時間のお出かけなど
オシッコやウンチを長時間我慢する状況から
解放されたときだということですね。
愛犬にトイレを失敗させないためにも、
犬がトイレに行く前に見せるしぐさや
行動が分かったら、トイレのしつけも
しやすくなると思いませんか?
実は犬にはトイレ前に見せるいくつかの
サインがあります。
どんなサインがあるのか見てみましょう。
犬が見せるトイレ前のサインとは?
犬がトイレに行く前に見せるしぐさや行動には、
多くの犬に共通するサインがあります。
たとえば、
- 床のニオイを嗅ぎだす
- クルクルと同じ場所を回る
- ソワソワしだす
- その場にしゃがみこむ
などがあります。
愛犬がこういったサインを見せたときは、
すかさずトイレに行くことを促したり、
トイレに連れて行くようにしましょう。
さいごに
今回は犬のトイレの回数や時間帯、
トイレの回数の変化で疑われる病気について
ご紹介してきました。
トイレの回数が犬の健康管理をする上で
大切なことだとお分かりいただけたかと思います。
愛犬の健康のためにも、
トイレの回数を観察してみましょう。
そして、トイレ前に見せるサインを読み取って、
愛犬のトイレのしつけに活かしましょう。