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ペット業界・犬の殺処分

犬の殺処分ゼロを実現!ドイツの保護施設を徹底解剖

投稿日:2017年1月13日 更新日:

日本では、
毎年15,000匹以上の犬が殺処分されています。

参考記事:悲しい現実!犬の殺処分がゼロにならないのは誰が悪いの?

一方、動物愛護の先進国であるドイツでは、
犬の殺処分を行ってはならないという基本方針の下で
犬や動物の保護が行われています。

殺処分する施設もなければ、
殺処分される犬の数もゼロなんです。

なぜ、殺処分数がゼロなのか?

きっと、あなたもそんな疑問をお持ちなのでは
ないでしょうか。

実は、ドイツには全国に1,000ヶ所ほど、
ティアハイム(動物の家)」と呼ばれる
動物保護施設が存在します。

年間1万~1万5千匹もの動物が収容されているのに、
殺処分数がゼロ!

そこで今回は、ヨーロッパ最大級の動物保護施設
「ベルリン・ティアハイム」について
詳しくご紹介します。

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「ベルリン・ティアハイム」ってどんなところ?

ドイツの首都ベルリンには、
ティアハイム(動物の家)」と呼ばれる施設があります。

運営はベルリン動物保護協会が行い、
公金を一切使わず(※1)に企業や市民からの寄付金や
遺贈金、カレンダーやペットグッズの販売で得た
利益により運営が行われています。

敷地面積は東京ドーム約4個分!

施設がある敷地面積は18万5千平方メートルで、
東京ドームに置き換えるとおよそ4個分くらい
広大な敷地です。

施設には、毎年1万匹以上の犬や猫、
馬、牛、豚、爬虫類などありとあらゆる動物が
引き取られています。

動物には、それぞれの習性に合った個室が用意され、
扉の横には動物の名前や誕生日、保護された理由など
動物たちの自己紹介カードが貼られています。

例えば、犬の場合は1匹に対し庭付きの個室が与えられ、
外と中を自由に行き来することができる造りになっています。
また、仲良しの犬が居れば2匹で1部屋を共有しています。

動物の譲渡率は驚異の9割!

そして、何より驚くのが譲渡率が9割ということ!

収容された動物たちは、
まず最初に敷地内にある病院に入ります。

期間は半月~1ヵ月ほどで、
病院には獣医師や動物看護士が10人ほど常駐しています。

犬の場合、噛み癖や吠え癖などしつけが必要な場合や
過去のトラウマなど心身のケアが必要な場合は、
リハビリセンターに入って、
専門の獣医師によって治療や訓練が行われます。

仮に譲渡されない動物がいても、
生涯この施設で世話してもらうことができます。(※2)

それにしても、譲渡率が9割とは驚きですよね。
「ベルリン・ティアハイム」では、
どんな取り組みや工夫がされているのでしょうか?

参考記事:ペットビジネスの闇!犬に関する詐欺が多いのはなぜ?

 

※1.最近では、収入となる寄付金や遺贈金が減額され、運営が厳しい状況になってきており、犬税の一部を運営に回すという意見も出ているようです。

※2.動物福祉の観点により、ケガや病気が治る見込みがないと獣医師が判断した場合は、安楽死させる場合もあるようです。

「ベルリン・ティアハイム」が行っている取り組みとは?

「ベルリン・ティアハイム」では、
動物を保護していくために様々な取り組みや
工夫がされています。

どんな取り組みがされているのか、
さっそく見ていきましょう。

動物を守っていくための取り組み

この先もずっと「ティアハイム」が存続していくためには、
何よりも子供への教育が大切だと考えられています。

そのため「ベルリン・ティアハイム」では、
動物に関することを学べる授業が開催されています。

動物の知識を学ばせることで、
将来子供たちが大人になったとき、
今と同じように保護された動物を守っていける社会で
あり続けることができます。

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譲渡率を高めるための取り組み

譲渡率9割を実現するためには、
譲渡された動物が再び施設に戻ってこないために
大きく分けて3つの取り組みが行われています。

一つ目は、譲渡前の動物たちの心身のケアやしつけです。

過去に譲渡後に施設に返されてしまう動物がいたため、
二度と動物たちが飼い主に捨てられないよう
施設でできる限りのケアやしつけが行われます。

2つ目は、譲渡するための厳しい条件を設けていることです。

1日8時間以上家を留守にする人や
何度も「ティアハイム」に訪れないと譲渡させないことや、
飼い主の飼育経験に応じた講習会への参加など。

譲渡する条件を厳しく設定することで、
譲渡後に施設に戻されることのないようにしています。

そして、3つ目は、チャリティやフェスティバル、
クラシックコンサートなどのイベントを開催し、
保護された動物たちと市民との出会いの場を
提供していることです。

イベントを通して、市民が動物に会いに来る
きっかけづくりを作っています。

参考記事:保護犬とシェアハウス!楽しくボランティア支援ができる仕組み

国や市民との連携も重要!

ドイツには、動物福祉検査官という職業があり、
国の法律に基づいて動物の虐待の有無を確認したり、
虐待された動物を保護する仕事です。

また、一般宅での飼い主への教育や指導、
場合によっては動物への虐待など改善が見られない場合は
飼い主を警察に連行する権限も持っています。

ドイツでは動物への虐待は、
見過ごされることがないように動物福祉検査官だけでなく
虐待を発見した近隣住民は必ず通報することが
義務付けられています。

このように、国や市民との連携によって
動物たちは守られています。

さいごに

今回は、「ベルリン・ティアハイム」について
ご紹介してきましたが、あなたはどう感じましたか?

日本の現状と比較して落胆したり、
目指すべき社会の在り方を知り日本の将来へ希望を見つけたり、
様々な感情を抱かれたかもしれません。

私は「ティアハイム」の存在を知ったとき、
日本の現状に落胆する一方で、動物と人間が共存できる社会
実現している国があることに嬉しくなりました。

そして、一人一人が動物の命の重さについて理解を深め、
個人ではなく自治体や市民が連携していくことで
日本もドイツのように実現することが可能だということを
感じました。

最初は小さな一歩かもしれませんが、
私にもあなたにもできる小さな一歩が必ずあるはずです。

勇気を出して、小さな一歩を共に踏み出していきましょう!
殺処分される犬や不幸な動物がゼロの社会の実現に向けて!

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