マダニは犬の命も脅かす!感染症の心配や駆除方法を紹介
- 2017.04.02
- 健康や病気・ストレス

4月は気候も温かくなってきて、犬にとっても過ごしやすい季節ですね。
野原にキレイな花が咲いたり、空も青々としてお散歩にも気持ちが良い季節です。
でも、知っていましたか?
お散歩中に草むらに入ってしまうと、命の危険があるってことを!
草むらに潜む犬の天敵とも言えるその正体はマダニです!
マダニは、犬だけでなく人間にも深刻な被害を与えます。
そこで今回は、ノミやダニについて予防や咬まれたときの症状、そして対処法をご紹介したいと思います。
我が家にマダニが初上陸した!
グロテスクなマダニの画像が表示されるので、ご注意を!
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3月末についに、我が家にもマダニが初上陸したんです!
マダニをベッドカバーで発見したとき、「何コレ?ゴミ?虫?毛玉?」と最初は何だか分からなかったです。
目を見開いてよーく見てみると足があることを確認。
「まさか、コレがマダニなの!?」驚きと同時に危機感を感じました。
翌日、動物病院に連れて行き診察を受けると、マダニに咬まれた症状は出ていないということでひとまずは安心です (;^_^A
と言うのも、マダニに刺されてもすぐに症状が現れる訳ではないんです。
では、まずは咬まれるときの症状も含め、マダニについて基礎知識を深めておきましょう!
マダニは犬や人間の命をも脅かす!
グロテスクなマダニの画像が表示されるので、ご注意を!
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マダニは、家の中にいる一般的なダニとは違い、動物の血液が成長に欠かせない唯一の栄養源なんです。
まるで、吸血鬼のようです! (;゚Д゚)
8本脚のマダニはクモの仲間で、幼ダニ→若ダニ→成ダニという順番で吸血、脱皮を2度繰り返して最終的には3~4㎜程の大きさに成長します。
吸血して目一杯大きくなると、1㎝を超える大きさになるマダニもいるようです。
マダニの生息地や発生時期は?
気になるマダニの生息地はと言うと、
- 野山
- 草むら
- 民家の庭
- 公演
- 河川敷
など草が茂る場所に生息しています。散歩に通った犬のニオイを嗅ぎつけると、草に紛れて犬に飛び乗り寄生します。
マダニの発生時期は、春~秋にかけて長期間に渡って多く発生します。
とくに、5、6月のレジャーシーズンに最も活発化します。
では、マダニの何がそんなに危険だと言われるのでしょうか?
マダニに咬まれると感染症の恐れも!
グロテスクなマダニの画像が表示されるので、ご注意を!
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マダニが危険だと言われるのは、犬に寄生し吸血する際にウイルスや細菌、原虫などの病原体を犬の体内へ吐き出すためです。
それらの病原体が犬の体内に入ると、様々な感染症を起こす恐れがあります。
たとえば、次のような感染症があり、
- 重症熱性血小板症候群(SFTS)
発熱、消化器系の症状、血小板減少など - 日本紅斑熱
発熱、発疹、倦怠感、頭痛など - バベシア症
発熱、食欲不振、溶血性貧血、倦怠感など - ライム病
発熱、紅斑、倦怠感、頭痛など - Q熱
発熱、筋肉痛、頭痛など
などの感染症があり、とくに重症熱性血小板症候群は最悪の場合、死亡するケースもあるので注意が必要です。
ちなみに、人間がマダニに咬まれると、
- 38度以上の発熱
- 嘔吐、下痢などの消化器症状
- 血液中の血小板減少
- 頭痛、筋肉痛などの痛み
- 神経症状
- 出血
などがあります。
人間がマダニに咬まれた場合は、犬と同様に無理に引き抜こうとせずに皮膚科で処置してもらいましょう。
感染症以外にもこんな症状が!
マダニに咬まれると、次のような病気が症状として現れます。
- 貧血
- アレルギー性皮膚炎
- ダニ麻痺症
マダニが大量に犬に寄生した場合、吸血されることで貧血を起こすことがあります。
また、マダニの唾液に含まれる毒性の物質が皮膚に強い痒みを起こしたり、神経障害を引き起こすこともあるんです。
たかが数㎜の小さいダニとは言え、1匹たりとも愛犬の体には触れさせたくないですね。
では、もしマダニが愛犬の体に付いていた場合、どう対処すればいいのでしょうか?
犬の体に付くマダニの駆除方法は?
犬の体にマダニがどんな状態で付いているかで駆除方法は違います。
駆除方法が違う状態は、主にこの2つに分けられます。
- 犬の体毛にくっついている状態
- 犬の皮膚を咬んでいる状態
では、一つずつ駆除方法を確認していきましょう。
マダニが犬の体毛に付いている場合
マダニが犬の体毛に付いているなら、簡単にマダニを駆除することができます。
ティッシュなどで潰さないようにしてマダニを取り除いてあげましょう。
このとき注意したい点は、
- 素手でマダニを触らない
- 駆除の際にマダニを潰さない
ことに注意しましょう。
マダニは犬だけでなく人間を含む動物全般に寄生し血液を吸います。
素手でマダニを触わるとあなた自身がマダニに咬まれる恐れがあるので、素手では触らないようにしましょう。
また、マダニの駆除の際に潰してしまうと、マダニの唾液や様々な病原体が空気中に舞って犬やあなたに二次被害が引き起こされる可能性があります。
なので、マダニは素手で触らない、潰さないを徹底して駆除するようにしましょう。
犬の体毛についたダニを絡めとる「クシと小さなちりとりが合体したようなダニ取りグッズ」も市販されているので用意しておくのも良いですね。
マダニが犬の皮膚を咬んでいる場合
もしも、マダニが犬の皮膚を咬んで離さない状態なら、無理に引っ張ったりしないようにしましょう!
吸血中のマダニは口吻(口もと)が犬の皮膚から抜けないようにセメント質の物質で固定するんです。
そのため、無理にマダニを引っこ抜こうとするとセメント質で固定された口吻が皮膚に残ってしまうかもしれないのです。
想像するだけでも、気味が悪いですよね (;^ω^)
ちなみに、犬の皮膚に咬み付いているマダニを簡単に取り除けるという専用のピンセットがネットなどでも販売されています。
ただ、安全面を考えるとお金はかかりますが動物病院で駆除してもらうことをおすすめします。
我が家が通っている動物病院では、マダニの駆除にはワセリンを使うそうです(※追記)。
ワセリンを塗ることでマダニが息ができず苦しくなり、自ら犬の皮膚から離れるそうです。
※追記:最近では、マダニの駆除にワセリンではなく、マダニがいる部位を囲むようにして殺虫剤のようなスプレーを吹きかける方法もあるようです。
マダニの予防法は?
実は、マダニの予防法と呼ばれるような完全な特効薬はないんです。
「えっー!じゃあ、どうすればいいの??」
たしかに、愛犬がマダニに寄生されないためには、何らかの対策を練っておきたいですよね。
愛犬がマダニにきせいされないためには?
現時点で出来ることとなると、
- 草むらに愛犬を入れない
- 散歩後のブラッシング&ダニチェックを怠らない
- 定期的にシャンプーをする
の2点がマダニを愛犬に寄生させない予防法と言えます。
我が家でマダニを発見した日、散歩後に愛犬のブラッシングをしたことでマダニが愛犬の体から離れたんです。
ブラッシングと言っても、ただ毛並みに沿ってブラシをかけるのではなく、毛並みに逆らって毛の根元からブラシをかけます。
マダニが体毛に付いている状態ならブラッシングを毎日しっかりすることでマダニを駆除することも可能です。
そして、マダニが付いていないかをチェックする習慣をつけるようにしましょう!
愛犬がマダニに咬まれたら?
もしも、愛犬がマダニに咬まれてしまったら、どうすればいいんでしたっけ?
そうです!「動物病院で処置してもらう」でしたね!
その際に、動物病院からは駆除薬を処方してもらえます。
駆除薬には、
- スポットタイプ
- 食べるタイプ
- 内服薬
- 注射
などがあります。
スポットタイプは液体の駆除薬で犬の背中辺りの皮膚に直接垂らすものです。
食べるタイプは読んで字のごとく犬が食べられるタイプの粒状の薬でおやつのように食べれるものです。
薬と言っても犬が好んで食べるように工夫して作られているようです(※追記)。
※追記 最近の主流は、チュアブルタイプ(食べるタイプ)のお薬です。我が家の愛犬にも、チュアブルタイプのお薬を食べさせています。美味しそうに食べていますよ(*^^*)
さいごに
いかがでしたか?
米粒よりも小さなマダニがこんなにも恐ろしい生き物だったなんて驚いたのではないでしょうか?
マダニを防ぐ完全な予防法はありませんが、愛犬のためにあなたができる最大限のことをしてあげましょう!
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