保護犬の散歩にダブルリードがおすすめ!シングルリードとの違い
- 2017.04.18
- 飼い方

愛犬が首輪やハーネスから抜け出た経験はありませんか?
首輪やリードのどちらかを付けているからといって、安全対策は万全だと思っていませんか?
実は私も以前はそう思っていました。
我が家の愛犬は引っ張り癖があるので、首に負担がかかる首輪ではなく最初からハーネスを選びました。
でも、我が家に引き取って1ヶ月で2度も散歩中にハーネスから抜け出てしまい、その度にヒヤヒヤさせられました (;^_^A
そこで私が対策として選んだのは、首輪とハーネスの両方を愛犬に装着させてそれぞれにリードを付けることです。
それ以来、抜け出ることは一度もありませんし、安心してお散歩に出かけています。
きっと近所ではリードを2本付けているのは、我が家くらいのものです。
ところが、後日この方法はダブルリードと呼ばれる使い方で犬の保護団体で推奨されていたことが分かったんです。
そこで今回は、保護犬のお散歩にダブルリードがおすすめの理由や一般的に使われているシングルリードとの違いについてご紹介したいと思います。
ダブルリードとシングルリードの違い
通常だと、首輪かハーネスのどちらかにリードを1本付けてお散歩に行きます。
これは、シングルリードという使い方になります。
一方、首輪とハーネスの両方を装着し、それぞれにリードを1本ずつ付け、2本のリードを付けて使用することをダブルリードと言います。
つまり、リードが1本であるか2本であるか、首輪とハーネスのどちらかだけか同時装着しているかの違いがあるのです。
そして、最も重要なことは、ダブルリードはシングルリードよりも犬の脱走対策に効果が高いということです。
ダブルリードがシングルリードよりも脱走対策に効果的であることは分かりましたが、そもそも犬はなぜ脱走するのでしょうか?
犬が脱走する理由
飼い主に懐いている犬でも脱走することがあります。
誰でも1度は愛犬が脱走したことや脱走しかけたことがあるのではないでしょうか。
犬が脱走する理由には、様々な理由があるんです。
保護犬は脱走しやすい!?
犬が脱走することは、意外と少なくありません。
とくに保護犬を引き取ったばかりだと、脱走することが多いです。
冒頭でもお話した通り、我が家でもお散歩中に2度と自宅の玄関から1度の合計3度も脱走したことがあります。
自宅からの脱走したときは飼い主の不注意からでしたが、お散歩中の2度はハーネスから抜け出たことが原因でした。
保護犬の場合、元々脱走癖がある犬だったり、新しい環境に変わって不安やストレスから逃げたい一心で脱走することもあります。
参考記事:保護された犬の幸せのために必要な里親の心構えとは?
また、散歩の回数や時間などが足りていなかったり、好奇心旺盛な性格で外に出ることが大好きな犬も脱走することがあります。
保護犬にダブルリードをおすすめする理由

保護犬や脱走癖がある犬の対策としては、ダブルリードがおすすめです!
では、ダブルリードをおすすめする理由についてご紹介します。
とくに保護犬にはダブルリードがおすすめ!
お散歩中の脱走対策には、ダブルリードがおすすめです。
首輪かハーネスのどちらかだけを装着している場合、何度か同じことがあると頭の良い犬は、抜け出し方を覚えてしまいます。
また、散歩中に突然大きな音が鳴ったり、他の犬が急に近づいてきたなど恐怖のあまりにパニックになって力任せに抜け出すこともあります。
だからこそ、ダブルリードがおすすめなんです。
と言うのも、ダブルリードの場合、首輪とハーネスの両方を装着するので一度に両方から抜け出すことは難しいからです。
首輪が抜けてしまっても、ハーネスが保険となる訳です。
こういった理由から、保護した犬の安全のために犬の保護団体では、ダブルリードが推奨されているのです。
ちなみに、愛犬の迷子対策をお考えのあなたには、こちらの記事がおすすめです。
参考記事:犬の迷子対策にマイクロチップとペット顔認識で万全に!
でも、犬が抜け出そうとしなくても、リードの金具部分が壊れて結果的に犬が脱走したというケースもあります。
ダブルリードならリードの万が一にも対応できる!
ダブルリードをおすすめする理由には、もう一つあります。
それは、1本のリードの金具部分が壊れてしまってももう1本のリードが愛犬の命綱になるということです。
リードの金具部分が壊れてリードが首輪やハーネスから外れてしまい、犬が脱走してしまったという経験がある方もいます。
どんなに丈夫なリードであっても、肝心な金具部分が緩んで首輪やハーネスから外れやすくなってしまうと、犬の脱走に繋がります。
想像してみてください。
車の通りが激しい歩道を散歩しているとき、ちょっとビビりな愛犬が他の犬と出くわせたとき、攻撃的な行動がある愛犬が人通りの激しい場所にいるとき。
もしも、リードが外れてしまったら…。
悲劇が起こらないように、ダブルリードを活用して対策しておきましょう!
リードを2本持つのが面倒というあなたにおすすめ!

1本のリードの先がY字になっていて、その先端に首輪やハーネスに付ける金具がそれぞれに付いているタイプのリードも販売されています。
わざわざ2本のリードを持たなくても1本で済むので2本持つのが面倒という方にはおすすめです。
ネット通販やペット用品店などの犬用のリードを扱っているお店で購入できます。
ただ、Y字のリードの場合、リードに付いている金具の形に注意する必要があります。
と言うのも、ナスカンと呼ばれるリードの金具には、主に2種類の形があります。
- 鉄砲型のナスカン
- レバー型のナスカン
鉄砲型のナスカンは着脱しやすいが外れやすい可能性も

リードに使用されることが多い鉄砲型のナスカンは、突起部分を指で下ろしながら首輪やハーネスに繋げるタイプです。
指で下ろすだけで着脱が可能なので、比較的簡単にできます。
ただ、それ故に犬の引っ張る力が強かったり、犬がブルブルと激しく体を振ることで外れてしまうこともあります。
レバー型のナスカンは外れにくいが着脱がしにくい

一方、レバー型のナスカンは、突起部分を指で押すと隙間ができ、指を離すと金具部分が元に戻り首輪やハーネスの金具を挟み込むようなように繋げるタイプです。
レバー型のナスカンと言うと、よくネックレスの金具部分に使われています。
レバー型のナスカンの方が鉄砲型のナスカンより外れにくいと言われていますが、鉄砲型のナスカンに比べて着脱しにくいというデメリットもあります。
もしも、リードのナスカンの種類が選ぶことができるなら、それぞれの特徴を理解した上で買うことをおすすめします。
さいごに
ダブルリードを保護犬におすすめする理由とシングルリードとの違いについてご紹介しました。
いかがでしたか?
とくに保護犬を引き取ったばかりなら、「大人しくて良いコだから、ウチは大丈夫かな」と安易に考えずに、しっかりと脱走対策をしましょう!
リードはあなたの愛犬の命綱です。
デザインや価格の安さで選ぶことが悪い訳ではありませんが、機能性や安全性についても確認した上で選ぶようにしましょう。
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