両手が自由に使えて時間短縮!犬用のドライヤーがおすすめの理由
- 2017.05.30
- 犬グッズ

シャンプー後や足を洗った後など愛犬の体や足を乾かすのにドライヤーが欠かせません。
とくにノミやマダニなどが多い時期は、シャンプーは必須です。
参考記事:マダニは犬の命も脅かす!感染症の心配や駆除方法を紹介
中にはドライヤーが面倒くさかったり愛犬がドライヤー嫌いで自然乾燥にしている方も少なくないかと思います。
でも、犬の被毛をしっかり乾かさないと、
- 毛が絡まり毛玉ができる
- 体臭が臭くなる
- 皮膚病のリスクが高まる
などのトラブルの原因になってしまいます。
とは言え、自宅にあるドライヤーだと愛犬が嫌がったり、片手がドライヤーで塞がるのでやりにくいなどの問題が発生がちです。
そんなとき便利なのが犬用のドライヤーです。
そこで今回は、犬用のドライヤーがおすすめな理由についてご紹介したいと思います。
まず初めに、犬が一般的なドライヤーを嫌がる理由について確認していきましょう。
犬がドライヤーを嫌がる理由とは?
ドライヤーを嫌がる理由として、ドライヤー嫌いの犬には3つの共通点があります。
その3つとは、
- ドライヤーの音に恐がる
- ドライヤーの風量に不快感を示す
- ドライヤーの熱風が熱い
になります。
では、一つずつ理由を見ていきましょう。
ドライヤーの音に恐がる
ドライヤー嫌いの犬にとって、ドライヤーの音は恐怖を感じる物と言っても過言ではありません。
そもそも、ドライヤーは自然界には存在せず、人間だけが使用する道具だからです。
子犬の頃からドライヤーが身近にあったり、恐い物ではないとしつけされていれば犬はドライヤーを怖がることはありません。
そうでない場合、犬がドライヤーを嫌うのは、ごく自然なことなのです。
ドライヤーの風量に不快感を示す
ドライヤー嫌いの犬にとって、強すぎる風は不快感でしかありません。
たとえば、夏に扇風機を回していると、風が顔や耳に当たると煩わしく感じるのか扇風機を背にするように体勢を変えることがあります。
また、飼い主に抱っこされて車の窓から顔を出している犬が車の速度が上がると顔に当たる風が強くなり、顔を引っ込めます。
とくに毛が長い犬の場合は風で目に毛が入ったり、耳に息を吹きかけられたときのように強い風が顔に当たることに不快感を表します。
これは人間にも犬にも言えることで、心地良い程度の風なら気持ちいいけれど、強すぎる風はやはり不快にしか感じません。
そもそも、濡れた毛を乾かすためのドライヤーは、短時間で乾かすために作られたものなので風量が強く設計されています。
犬が嫌うのも無理がありません。
ドライヤーの熱風が熱い
ドライヤー嫌いの犬にとって、ドライヤーを最も嫌がるのがドライヤーの熱風が熱いと感じることです。
ドライヤーの風量でもお話したように、心地良い風なら犬も気持ち良いと感じます。
でも、暑いと感じたり、飼い主さんのドライヤーの当て方によってドライヤー=暑くて嫌な物というような学習をしてしまった可能性があります。
ドライヤーを犬の体に近づけすぎたり、同じ部分ばかりにドライヤーを当てることで犬は暑いと感じ、同時に嫌な物だと認識するようになるのです。
このような理由から、犬はドライヤー嫌いになってしまうのです。
では、ドライヤー嫌いになった犬にドライヤーに慣れさせる方法はあるのでしょうか?
ドライヤー嫌いの犬にドライヤーを慣れさせる方法
ドライヤー嫌いになってしまった犬でも、ドライヤーに慣れさせる方法があります。
その方法には、
- ドライヤーそのものに慣れさせる
- ドライヤーの音に慣れさせる
- ドライヤーの風に慣れさせる
- ドライヤーの熱風に慣れさせる
- 少しずつドライヤーを使用する時間を長くしていく
など段階を追ってドライヤーに慣れさせていく必要があります。
では、順を追ってご紹介していきます。
1.ドライヤーそのものに慣れさせる
ドライヤー嫌いの犬は、飼い主がドライヤーを手にしているだけで逃げたり恐がる犬がいます。
そんな犬には、ドライヤーに慣れさせることから練習していく必要があります。
その方法としておすすめなのは、おやつなど犬の大好物を上手に活用することです。
犬の視界に入る場所にドライヤーを置いておき、おやつを与えてドライヤーがあるとおやつがもらえる、良いことがあると学習させていきます。
ドライヤーの存在に慣れてきたら、少しずつ犬の居る場所に近づけておやつを与えることを繰り返していくだけです。
最終的には、スイッチの入っていないドライヤーに触れても恐がらないところまで続けていきましょう。
この方法は、ハサミや爪切り、首輪やハーネスなど初めて使用するものに慣れさせるためによく用いられている方法です。
苦手なものを克服するためにも活用することができます。
2.ドライヤーの音に慣れさせる
スイッチの入っていないドライヤーに慣れたら、1と同じ要領で犬から離れた場所でドライヤーのスイッチを入れます。
良いコにしていたら、おやつをあげましょう。
慣れてきたら、少しずつ犬の居る場所に近づけていきます。
最終的には、スイッチを入れたドライヤーがそばにあっても怖がらないように慣れさせていきます。
3.ドライヤーの風に慣れさせる
ドライヤーの音に慣れたら、次はドライヤーの風に慣れさせましょう。
最初は犬にかすかに風が当たる場所に離してドライヤーの冷風をスイッチオンにします。
良いコにしていたら、おやつをあげます。
慣れてきたら少しずつドライヤーを犬に近づけていきましょう。
このとき注意したいのは、風を体に当てる順番としてお尻やしっぽの方から徐々に顔に近づけるようにすることです。
シャンプーをするときなどでも同じで、いきなり顔から始めてしまうと犬を驚かせたり、恐がらせてしまいます。
最終的には、ドライヤーの冷風を顔に当てても怖がらないように慣れさせていきます。
4.ドライヤーの熱風に慣れさせる
ドライヤーの冷風を顔に当てても慣れたら、3と同じ要領でドライヤーの熱風に慣れさせていきます。
お尻やしっぽの方から少しずつ熱風を当て、徐々に顔に近づけていきましょう。
このとき注意したいのは、犬の体の同じ場所にドライヤーを当てすぎないことです。
犬がドライヤーを嫌がる理由でもお話しましたが、同じ部位にドライヤーの熱風を当てると犬は暑いと感じ、ドライヤーが不快なものだと再び認識してしまいます。
これではここまで段階を追ってドライヤーに慣れさせてきたことが無駄になってしまいます。
また、家庭用のドライヤーの場合、ドライヤーの熱風は温度が高いためドライヤーを近づけすぎたり当てる時間が長いと火傷の危険があるので注意しましょう!
5.少しずつドライヤーを使用する時間を長くしていく
ここまで来たら、後はドライヤーを使用する時間を少しずつ長くしていくだけです。
たとえば、
- しっぽだけを濡らしてドライヤーで乾かす
- 後ろ足だけ濡らしてドライヤーで乾かす
- 手足を濡らしてドライヤーで乾かす
- 背中を濡らしてドライヤーで乾かす
- お腹だけ濡らしてドライヤーで乾かす
など水などを体の部位にスプレーして濡らし、「今日はこの部位にチャレンジしてみよう!」と乾かす部位を決めてドライヤーで乾かしてみると良いです。
良いコにしていたら、おやつをあげましょう。
最終的には、シャンプー後に全身をドライヤーで乾かせるように慣れさせていきましょう。
このように、家庭用のドライヤーでも安全に使用すれば、シャンプー後に全身を乾かすことも可能です。
でも、片手をドライヤーに塞がれてしまうと、意外と乾かしにくいと感じませんか?
そんなときにおすすめなのが犬用のドライヤーです。
我が家でも数ヶ月前から犬用のドライヤーを愛用しています。
そこで、犬用のドライヤーがおすすめの理由をご紹介したいと思います。
犬用のドライヤーがおすすめの理由

犬用のドライヤーがおすすめの理由は、ドライヤー嫌いの犬にも優しいドライヤーに設計されているからです。
我が家で使用している犬用のドライヤーを例にご紹介します。
こちらも参考にご覧ください。
⇒管理人ソラが厳選した愛用品
上記の写真にあるように、ホースが伸縮できるようになっており、好きな角度に調整することが可能です。
このドライヤーの基本情報は、以下の通りです。
- 大きさ…幅約27㎝×奥行約14㎝×高さ約34.5㎝
- 適合種の目安…体重20kg程度までの小型・中型犬
- 消費電力…400W(温風で強にした場合)
- 連続使用時間…約1時間
- ホースの長さ…最長で約55㎝まで伸ばせる
- 安全装置…温度過昇防止サーモスタット(※1)、電源・温度ヒューズ
どんなドライヤーかと言うと、次のような特徴があります。
- ドライヤーの音が小さい
- 犬を不快にさせない風量の調整が可能
- 犬に優しい温度設計
- スタンド一体型なので両手が自由に使える
では、一つずつ詳しく解説していきます。
ドライヤーの音が小さい
このドライヤーでは犬に聴こえる高周波音を軽減して設計されているため、一般的な人間用のドライヤーより音が小さめになっています。
そのため、ドライヤーの音が苦手な犬にも安心して使うことができます。
犬を不快にさせない風量の調整が可能
風量にも工夫がされていて、弱と強の2種類に調整可能です。
また、ホースの吹出し口には風向きを調整できるノズルが付いているため、ピンポイントで毛を乾かすことができます。
そのため、風を当てたくない部分を避けて乾かすことができます。
犬に優しい温度設計
風量以外にも熱風の温度にもこだわりがあります。
犬の皮膚は人間よりも薄いため、人間用のドライヤーの当て方によっては火傷したり毛が焦げてしまうことがあります。
このドライヤーでは、犬の皮膚に優しい温度設定がされています。
熱風の弱と強の目安の温度は、次の表のとおりです。
温風 弱 | 温風 強 | |
50ヘルツ(北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力の一部) | 約65℃ | 約55℃ |
60ヘルツ(中部電力の一部、北陸電力、関西電力、四国電力、 中国電力、九州電力、沖縄電力) |
約75℃ | 約60℃ |
※上記の温度は室温25℃の場合で、使用する場所の環境によって温度が変化する場合があります。
スタンド一体型なので両手が自由に使える
何よりも便利だと思うのがスタンド一体型なので、両手が自由に使えるという点です。
このドライヤーを買う前は、人間用のドライヤーを使用していましたが、片手がドライヤーで塞がってしまい乾かすのに時間がかかっていました。
母と二人がかりで乾かしていましたが、ずっとドライヤーを持っている方は手が疲れてしまって思うように乾かすことができませんでした。
でも、このドライヤーになってからは、両手を自由に使えるので片手で愛犬の体を撫でたり支えたりしながら、タオルで拭くことができたので時間短縮することができました。
浮いた時間でブラッシングや愛犬の健康チェックの時間に当てることもできます。
参考記事:犬の皮膚にできた腫瘍が悪性か良性か違いを調べてみた
このように、犬のために考えて設計された犬用ドライヤーは犬を飼う上で必須アイテムと言っても過言ではありません。
料金も数千円~数万円と種類も豊富にあります。
ただ、安い物は安いなりの機能や使い勝手になるので、コストや収納場所などあなたに合った犬用のドライヤーを探してみてくださいね!
※1.万が一設定温度が高くなり過ぎた場合に電源が自動に落ちる仕組みのことです。
さいごに
今回は犬がドライヤーを嫌がる理由や犬用のドライヤーがおすすめな理由についてご紹介してきました。
いかがでしたか?
人間用のドライヤーでも安全に使うことができれば、問題はありません。
また、YouTubeなどでも人間用のドライヤーで乾かすコツのようなものも多数あるので探して見るのもいいかもしれませんね。
ただ、あなたがもし現状に悩みがあるのなら、犬用のドライヤーを選んでみるということも選択肢の一つとしてあることを知っておいてくださいね!
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