犬がトイレシートを食べる・ビリビリ破るときの5つの対策
- 2017.02.27
- 健康や病気・ストレス

愛犬をふと見ると、モゾモゾと何かしている様子。
よくみると愛犬がトイレシートを食べている!
急いで食べるのを止めさせるけど、時すでに遅し…。
トイレシートはビリビリに引き裂かれ、シートの一部は愛犬のお腹へ。
なぜか、こういうときって感が働くというか察知することってありますよね。
愛犬も「しまった!見つかった!」とでも言いたげな顔をします。
それにしても、トイレシートを破いたり食べる行動は、飼い主にとって謎の行動意外に他なりません。
それに、トイレシートを食べることで健康に害が出ないのかも気になります。
そこで今回は、犬がトイレシートを破いたり食べる原因と5つの対策についてご紹介したいと思います。
犬がトイレシートを食べる原因と危険性
犬がトイレシートを破いたり食べるのには、原因が必ずあります。
また、トイレシートを食べてしまうとどんな危険性があるのか一緒に見ていきましょう。
トイレシートをビリビリ破る・食べる原因とは?
犬がトイレシートを破いたり食べる原因には、いくつか考えられます。
- ストレス解消
- 楽しくて癖になっている
- 飼い主の気を引きたい
- 空腹を紛らわす
などがあります。
では、一つずつ見ていきましょう。
ストレス解消
長時間の留守番や運動不足などでストレスが溜まり、ストレス発散のためにトイレシートを破いたり食べる犬がいます。
トイレシート以外にもクッションの綿を出したり、ティッシュを引き抜いたりする犬もいます。
ストレスが溜まり過ぎると、うつ病の心配もあります。
こちらの記事でうつ病についてまとめています。
参考記事:ストレスからうつ病になりやすい犬の性格と症状について
楽しくて癖になっている
暇で仕方なくトイレシートを破いたり食べたら、意外と楽しくって遊びの延長になっている場合もあります。
何度も繰り返すことで、癖になってしまう犬もいます。
今あるおもちゃが犬にとって魅力的でないのかもしれません。
参考記事:犬がおもちゃで遊ばない理由と夢中にさせる方法を紹介
飼い主の気を引きたい
トイレシートを破いたり食べると、飼い主が声を上げたり叱ります。
そうすると、犬はこれをすれば飼い主に構ってもらえると学習してしまいます。
そのため、飼い主の気を引きたいときに同じことを繰り返すようになります。
飼い主の気を引くために犬はこんなことまでするんです!
参考記事:【犬の気持ち】犬が足をびっこ引いても元気な理由と対策
空腹を紛らわす
稀にお腹が空き過ぎて空腹からトイレシートを食べる犬もいます。
トイレシートに使われている素材は、水分を吸収すると膨張するので犬が食べる量によってはお腹の中で膨らみ空腹感を満たすことにもなります。
美味しくて食べている訳ではなく、ただ何かを食べたかったり触感が気に入って食べていることも考えられます。
もしかすると、あなたの愛犬はドッグフードを丸飲みしていませんか?
参考記事:犬がドッグフードを噛まないで丸呑みする理由と与える際の注意点
トイレシートを食べる危険性について
犬がトイレシートを食べると、様々な危険性があります。
例えば、
- 歯周病
- 食道閉塞
- 腸閉塞
などの病気になる可能性があります。
一つずつ確認していきましょう。
歯周病
トイレシートに使われている素材が歯にくっつくことでドッグフードやおやつなど食べかすが付着しやすくなります。
そのため、歯垢や歯石、放置が続くと歯周病にまで悪化してしまう恐れがあります。
食道閉塞
飲み込んだトイレシートが食道に詰まると食道閉塞になる恐れがあります。
飲み込んだトイレシートが大量だったり、トイレシートの素材が水分を吸収して膨張すると食道が詰まってしまいます。
最悪の場合、呼吸困難などを起こす可能性があります。
腸閉塞
トイレシートが腸まで達すると、腸に詰まり腸閉塞を起こす恐れがあります。
トイレシートはビニールとポリマー(高分子吸収体)で作られているため、体内で消化できません。
そのため、消化されずに腸まで達します。
ウンチと一緒に排出されれば心配はありませんが、いつまでも出てこない場合は腸などで詰まっている可能性があります。
犬がトイレシートを食べちゃったら…?
犬がトイレシートを食べてしまった場合、症状がある場合とない場合があります。
症状がある場合、こんな犬の行動や体調の変化に気をつけましょう。
- 吐き出そうとする
- 嘔吐
- 消化不良
- 食欲がなくなる
- 呼吸困難
などの症状が現れる場合があります。
トイレシートを食べたのが少量で犬が元気なら、2、3日様子を見てウンチと一緒に排出されるのを待ちます。
犬の口を開けて指を入れてすぐに取れるなら取り除いてあげます。
ただ、食道の入り口にある場合、無理に取ろうとすると食道を傷つけたり、トイレシートを奥へ押し込んでしまう危険もあるので必ず動物病院で取り除いてもらうようにしましょう!
また、トイレシートを大量に食べたり、食欲もなく体調が悪いなら動物病院に受診しましょう。
最悪の場合、手術が必要なケースもあるので放置だけはしないようにしましょう。
では、次に犬がトイレシートを食べるのを止めさせるための対策をご紹介します。
トイレシートを食べるのを止めさせる5つの対策
トイレシートを食べることが癖になってしまうと、止めさせるのにも苦労することになります。
なるべくなら、癖になる前に止めさせたいものです。
そこで、5つの対策をご紹介します。
- トイレシートを挟むタイプのトイレに変える
- 洗えるタイプのペットシーツに変える
- おやつやおもちゃで気をそらせる
- 食事の量や時間を見直す
- トイレシートを食べているときに「ダメ!」や「NO!」と叱る
では、一つずつ確認していきましょう。
トイレシートを挟むタイプのトイレに変える
犬がトイレシートを食べるのを止めさせるには、物理的にできないようにすればいいんです。
トイレシートが簡単に犬が破ける状況だから、犬は破いたり食べたりしてしまいます。
そこでおすすめなのがメッシュ状のトレイ付きのトイレです!
メッシュ状のトレイの下にトイレシートを敷くので、犬が直接触ることを防げます。
また、ホームセンターなどで網を買って、トイレシートの上に乗せてガムテープなどで固定する方法もあります。
洗えるタイプのトイレシートに変える
最近では、吸水力が優れている洗えるタイプのトイレシートが販売されています。
一般的なトイレシートに比べ爪で引っ掻いても破れにくく、さらに何度も洗って使うことができるのでとても経済的です。
おやつやおもちゃで気をそらせる
犬がストレス解消や飼い主の気を引きたくてトイレシートを食べているなら、おやつやおもちゃで犬の気を引き、トイレシートから気をそらせる方法がおすすめです。
また、犬は飼い主とのスキンシップを求めているので、犬と触れ合う時間を増やしてあげることも大切です。
食事の量や時間を見直す
空腹を紛らわすためにトイレシートを食べるなら、ドッグフードの量や与える時間を見直す必要があります。
ドッグフードの量をこれ以上増やせない場合は、1日に与える量を2回から3回に増やしたり、水でふやかして与えるなどの工夫をしましょう。
また、低品質なドッグフードだとウンチとして排出される量が多く体に吸収される栄養が少ないために空腹になる可能性もあります。
ドッグフードの種類を見直し、高品質のドッグフードに変えることで、必要な栄養がしっかり摂れるようにしましょう。
トイレシートを食べているときに「ダメ!」や「NO!」と叱る
トイレシートを食べる犬にやってはいけないことだと教えるには、まさに犬がトイレシートを食べている現場を押さえ「ダメ!」や「NO!」と叱ります。
このとき注意したいことは、「ダメ!」や「NO!」と叱るタイミングです!
食べ終わった後やしばらく経ってから叱っても、犬は何のことで叱られているのか理解できません。
また、トイレシートに近づいた早すぎるタイミングで叱ると、犬はトイレシートに近づくこと自体がやってはいけないことと勘違いして学習するケースもあります。
どんなしつけにおいても、叱るタイミングは最も重要なことだと覚えておきましょう!
さいごに
いかがでしたか?
今回は、犬がトイレシートを食べる原因や対策についてご紹介してきました。
犬がトイレシートを食べる原因を見ていくと、犬に必要な運動や遊び、ごはんなどを管理する飼い主の力量が求められていると言っても過言ではありません。
愛犬が健康で楽しく暮らしていくためには、私たち飼い主がしっかりとサポートし、愛犬の異変に一早く気づくための日々の観察が重要です。
あなたは、愛犬との生活に満足していますか?
愛犬は、あなたとの生活に満足しているでしょうか?
この機会に、愛犬との触れ合う時間や愛犬の環境について見直してみましょう!
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