高さは合ってる?フードボウルや台の正しい選び方や使い方
- 2017.05.02
- 飼い方

あなたは愛犬に合ったフードボウルや食器台を選び、正しく使っていますか?
なぜ、そんなことを聞くのか?と言うと、フードボウルや食器台の選び方や使い方で愛犬の食事環境を良くも悪くもすることがあるからです。
また、機能性よりも価格の安さやデザイン性で選んでいる飼い主さんも少なくありません。
フードボウルや食器台には様々な種類があり、食事に関する悩みに応えてくれるような機能を備えたものも多数あります。
例えば、早食いをする犬におすすめの早食い防止用のフードボウルなどです。
参考記事:犬がドッグフードを噛まないで丸呑みする理由と与える際の注意点
フードボウルや食器台を正しく選び正しく使うことで、食事に関する悩みが解決したり、愛犬の食事環境を良くすることができるのです。
そこで今回は、今使用しているフードボウルや食器台が愛犬に合っているのかを知るためにも、フードボウルや食器台の選び方や使い方についてご紹介したいと思います。
フードボウルと食器台の種類や特徴について
フードボウルと食器台の種類や特徴について見ていきましょう。
まずは、フードボウルからご紹介します。
フードボウルの種類や特徴について
フードボウルの種類は素材によって、分けることができます。
それぞれの特徴を表にまとめてみました。
≪素材別フードボウルの特徴≫
素材 | メリット | デメリット |
ステンレス | ・落としても割れない ・長く使用しても傷がつきにくい ・細菌が繁殖しにくく衛生的 |
・デザイン性に欠ける ・金属アレルギーや金属臭が 苦手な犬には向かない |
プラスチック | ・落としても割れない ・軽くて扱いやすい ・価格が安い ・デザインが豊富 |
・軽いのでズレたりひっくり返りやすい ・長く使用していると劣化しやすい ・傷部分は細菌が繁殖しやすい ・アレルギーを起こす可能性がある |
陶器 | ・重さがあるのでズレない ・長く使用しても傷がつきにくい ・細菌が繁殖しにくく衛生的 ・デザインが豊富 |
・落とすと割れる ・破片でケガの心配がある |
ガラス | ・重さがあるのでズレない ・おしゃれなデザインのものがある |
・落とすと割れる ・破片でケガの心配がある |
木製 | ・温かみのあるデザイン | ・傷がつきやすく衛生面が心配 ・噛みやすく破損しやすい ・傷部分は細菌が繁殖しやすい ・長く使用してると劣化しやすい ・乾燥不十分だとカビが生えやすい |
このように、素材によってメリットやデメリットがあることが分かります。
今使っているフードボウルの素材や特徴を確認してみましょう。
食器台の種類について
食器台はデザイン性に優れた物も多く、様々な種類があります。
たとえば、
- 高さ調整が可能な食器台
- 傾斜角度を調整できる食器台
- ペットボトル専用ノズル付きの食器台
- テーブルタイプのフラットな食器台
- スタンドタイプの食器台
などがあります。
1つずつ見ていきましょう。
高さ調整が可能な食器台

高さ調整が可能な食器台は、愛犬が食べるときに丁度良い高さに合わせることができます。
食器台によっては、テーブル部分が2つに分かれていて、フードボウルと水入れの高さを変えることができるものもあります。
傾斜角度を調整できる食器台

傾斜角度を調整できる食器台は、画像にあるように犬が食べやすい角度や高さに調整することができます。
この画像にある食器台には、フードボウルを温める機能があり、温められたドッグフードの香りが立ち食欲が湧く工夫がされています。
ちなみに愛犬が食欲ありすぎて困っている方には、こちらの記事がおすすめです。
参考記事:食欲がありすぎる犬!食べ物へのすごい執着の原因を調べてみた
こうした機能を備えた食器台は、一定の角度で食べ続けることが困難なシニア犬にもおすすめです。
ペットボトル専用ノズル付きの食器台

ペットボトル専用ノズル付き食器台は、ホルダーにペットボトルを設置するとノズルから水を飲むことができます。
また、ホルダーの位置や食器台の高さを調整することが可能です。
フードボウルよりもノズルで水を飲むことに慣れている犬におすすめです。
テーブルタイプのフラットな食器台

テーブルタイプのフラットな食器台は、フードボウルを置くだけのタイプで高さ調整や傾斜角度の調整はできません。
テーブルに開けられている穴にフードボウルをはめ込むタイプだと、食器がズレにくいので食器の位置を固定したい場合におすすめです。
スタンドタイプの食器台

スタンドタイプの食器台は、フードボウルをはめ込むだけのシンプルなデザインが多いです。
使っているフードボウルのサイズさえ合えば、食器台だけの購入で済みます。
この画像はフードボウル1つだけしかおけませんが、2つはめ込めるタイプや高さ調整が可能なものもあります。
では次に、愛犬に合ったフードボウルや食器台を選ぶポイントはどんなことでしょうか?
フードボウルと食器台を選ぶ際のポイント
フードボウルと食器台を選ぶときに大切なことは、犬が食べやすいかどうかが重要です。
そのためには、犬が食べにくいと感じることを理解しておくことが大切になります。
犬が食べにくいと感じることは?
犬が食べにくいと感じることに、
- フードボウルの位置が低い・高い
- フードボウルがズレる
- フードボウルの素材が苦手
- フードボウルが浅い・深い
- フードボウルが小さい・大きい
などがあります。
ひとつずつ確認していきましょう。
フードボウルの位置が低い・高い
フードボウルの位置が低かったり、高かったりすると犬は食べにくいと感じます。
人間も下を向いたり上を向きながら食べたり飲んだりすることが難しいように、犬にも食べやすい高さというものがあります。
低すぎる場合は、勢いよく吸い込もうとしてドッグフードを喉に詰まらせたリ、逆流する可能性があります。
それは、犬の食道が横向きになっているからです。
人間の場合、食道は縦なので、口から食べ物を飲み込むと、自然に下へ落ちていきます。
でも、犬の場合は食道が横向きなので頭を下げた姿勢で食べていると、食道が下向きになり食べたものが逆流しやすくなるのです。
フードボウルがズレる
フードボウルが軽すぎたり、犬がフードボウルを押す力が強い場合、フードボウルがズレてしまって犬は食べにくいと感じます。
また、フードボウルをひっくり返して遊ぶ犬もいます。
フードボウルの素材が苦手
中には、フードボウルの素材の舌触りやニオイが苦手だと感じる犬もいます。
とくに、金属特有のニオイが苦手でドッグフードを食べない犬も稀にいます。
フードボウルが浅い・深い
フードボウルの深さが浅すぎるとドッグフードをこぼしやすくなり、落ちたドッグフードを食べることが拾い食いに繋がりやすくなります。
一方でフードボウルの深さが深すぎるとドッグフードを食べるためにより首を曲げて下を向いて食べなければならず、首や体重がかかる前足に負担が大きくなります。
フードボウルが小さい・大きい
フードボウルの大きさが小さすぎるとドッグフードがこぼれやすく、拾い食いに繋がりやすくなります。
逆にフードボウルが大きすぎるとドッグフードを舌ですくい上げるのに時間がかかりやすくなります。
これらのことを頭において、愛犬に合ったフードボウルを選ぶことが大切だとお分かりいただけたのではないでしょうか。
では、実際にフードボウルと食器台を選ぶ際の重要なポイントについて見ていきましょう。
フードボウルと食器台を選ぶ際の重要なポイント
フードボウルと食器台を選ぶ際のポイントをご紹介します。
まずは、フードボウルから確認していきましょう。
フードボウルの場合
- 素材
- 大きさ
- 深さ
の3点がフードボウルを選ぶ際に重要になります。
「素材別フードボウルの特徴」の表にあるように、素材のメリット・デメリットをしっかりと理解した上でどの素材を選ぶかを検討します。
一般的にはステンレスや陶器のフードボウルを選ぶ方が多いです。
その理由として、
- 耐久性が高い
- 細菌が繁殖しにくく衛生的
など耐久性や衛生面の理由で選ばれています。
ただ、それ以外の素材のものでも、定期的に新しいものに買い替えたり傷や劣化のチェックを行うなどすれば、選んでも差し支えありません。
大切なのは、愛犬が食べやすいかどうかそして、あなたが扱いやすいかどうかです。
食器台の場合
食器台を利用することで、使用するフードボウルの欠点をカバーしたり、より食べやすさを求めることができます。
食器台を選ぶポイントとしては、
- 高さや傾斜角度が調整可能
- 置き場所に合った大きさ
- フードボウルと水入れを一緒に置ける大きさ
- 安定感がある
- ドリンクホルダー付きや保温などの機能がある
など愛犬が食事の際に食べにくくて困る原因を解決できる物を選ぶと良いです。
フードボウルや食器台の正しい使い方
フードボウルや食器台を正しく使うには、犬が食べやすい高さや角度であることが最も大切です。
子犬から飼っていれば、成長に合った高さに調整する必要があります。
また、小型犬と大型犬を飼っている場合なら、それぞれに合った高さの物を用意する必要があります。
犬に合った高さや角度を知るためには、愛犬が食べやすい姿勢を維持できる高さや角度を確かめる必要があります。
では、犬が食べやすい姿勢とは、どのような姿勢でしょうか?
犬が食べやすい姿勢とは?
床に置かれたフードボウルからドッグフードを食べる場合、犬の姿勢は首を大きく下げた状態になります。
このとき、犬は頭を支えるために首や背中、足腰に負担がかかります。
逆に高すぎる場合でも、犬が食べづらいことはもうお分かりですね。
犬にとって食べやすい姿勢は、4本足で立ったまま首を少し下げた状態が食べやすいと言われています。
フードボウルの高さを少しずつ変えて観察し、愛犬が一番食べやすそうな高さを見つけてその高さに合った食事台を用意しましょう。
注意点としては、食事台にフードボウルを置いた状態で高さを確認しましょう。
さいごに
今回はフードボウルと食事台の種類や特徴、選び方、使い方についてご紹介してきました。
いつもドッグフードを残さず食べているからウチは心配ないとは言い切れません。
もしかすると、あなたの愛犬は無理をして、食べているかもしれません。
また、シニア犬がドッグフードを残すようになったなら、フードボウルの位置を変えてあげることで解決できることもあります。
ぜひ、愛犬が食べやすい姿勢で食事ができているかチェックしてみましょう!
もしも、食器台にお金をかけたくない場合は、100円ショップにある丁度良い高さのものを食器台として代用するのもアリですね♪
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