犬の知能は世界ランキング6位!人間に置き換えると何歳?
- 2017.02.19
- 体の構造・能力

ふと、日常の中で犬が賢いと思うことはありませんか?
飼い主の行動を予測して、先回りしてドアの前に立っていたり。
喧嘩などピリッとした空気を一瞬で飼えてしまうように明るく振舞って見せたり。
「実はこのコは、天才犬なんじゃないか?」
人には言えないけど、心の中ではそう感じている飼い主さんも多いはず。
また、TVやネット動画に登場する賢い犬を見て、「うちのコも賢い犬にしたい!」そんな飼い主さんもいるはず。
そこで今回は、犬の知能は人間に置き換えたとき、何歳くらいなのか?についてご紹介したいと思います。
また、賢い犬に育てるポイントも一緒にご紹介します!
犬は動物の中で6番目に賢い!
突然ですが、人間を除いた動物の中でどの動物が一番賢いと思いますか?
実は、そんな動物の賢さをランキングにしたものが次の通りです。
第1位 チンパンジー
第2位 カラス
第3位 イルカ
第4位 ブタ
第5位 ゾウ
第6位 イヌ
やはり、チンパンジーの知能の高さはダントツなようです。
人間に最も近いと言われる動物ですからね。
そして、犬はというと、6番目に賢い動物と言われています。
ブタやゾウよりランキングが下なのは、ちょっと驚きですね!
でも、6位とは誇れる知能の高さです。
では、次はいよいよ犬の知能について、より深く迫っていきます。
犬の知能は人間に置き換えると2歳!?
犬の知能は人間に置き換えた場合、2歳くらいと言われています。
2歳くらいの子供と言えば、
- 物の大きさや形を見分けられる
- 記憶力が優れてくる
- 言葉を覚える
- 簡単な数が数えられる
- 真似っこができるようになる
などの発達が見られるようになります。
犬の知能が2歳児と同じくらいだと判断される理由として、
- 言葉やジェスチャーを覚える
- 記憶力が良い
- 回り道ができる
などがあります。
「愛犬の知能は、2歳児と同じか…。もっと賢いと思ったのに…」
もしかすると、ちょっとガッカリしました?
でも、2歳児と言っても犬が全てにおいて人間に劣っている訳ではないのでご安心を!
鋭い嗅覚や運動能力は、人間を遥かに超えていますからね。
では、次に犬と人間の脳を比較して別の角度から見てみることにしましょう。
犬は人の感情を見抜いていた!?
犬の脳は、人間の脳と基本的には同じ構造であることが分かっています。
犬と人間の脳で違うのは、大脳の働きです。
例えば、犬は嗅脳と呼ばれる器官が発達しているため、嗅覚が発達しています。
一方、人間は犬よりも大脳が発達していて、善悪を判断できたり理性を働かせることができるんです。
また、犬は人間の感情を理解していると考えられてきました。
飼い主なら科学的根拠がなくても日常生活にその答えを知ることができます。
でも、実はこれを科学的に証明した研究結果が発表されているんです。
ハンガリーの大学の研究チームによって、13匹の犬の脳をMRIで調べるという画期的な実験が行われました。
その結果、犬は人間の言葉だけでなく言葉の裏にある感情をも見抜けるということが判明したんです。
つまり、犬の前ではどんなに言葉を繕っても言葉に惑わされることなく、言葉に隠れる本当の感情がバレてしまうということです。
なるほど。愛犬の前では気が抜けませんね (;^ω^)
では、ここで面白いランキングを1つご紹介したいと思います。
犬の知能研究で知られる心理学博士でドッグトレーナーでもあるスタンレー・コレン博士の著書『The Intelligence of Dogs(邦題:デキのいい犬、わるい犬)』で発表された犬種別の知能ランキングです。
犬の知能テストによる犬種別知能ランキングを発表!
スタンレー・コレン博士によると、犬の知能は次の3つに分けて紹介されています。
- 使役及び服従性を示す知能(人から学ぶ能力)
- 本能的な知能(課題に向き合う能力)
- 適応性を示す知能(問題を解決する能力)
この3つのうち、「使役及び服従性を示す知能」をランキングで発表したものがあります。
ランキングは、次の通りです。
- ボーダー・コリー
- プードル
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ゴールデン・レトリーバー
- ドーベルマン
- シェットランド・シープドッグ
- ラブラドール・レトリーバー
- パピヨン
- ロットワイラー
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
たしかに、ボーダーコリーやプードルなど賢いことで知られている犬種ばかりですね。
興味のある方は、本を読んでみてください♪
スタンレー・コレン著
『The Intelligence of Dogs(邦題:デキのいい犬、わるい犬)』
ここまで、犬の知能や脳の働きについてご紹介してきました。
あなたが一番気になるのは、『愛犬も賢い犬になれるのか?』ということではないでしょうか?
では、さっそく賢い犬に育てるためのしつけのポイントをご紹介したいと思います。
賢い犬に育てるための5つのポイント
飼い主なら誰もが愛犬を賢い犬に育てたいと願うものです。
とは言え、”賢い犬”の定義は飼い主それぞれで違うのではないかと思います。
例えば、競技会などに出場して賞を取りたいと考える飼い主さんもいれば、自宅やご近所さん、犬のお友達と仲良くして欲しいと考える飼い主さんもいる訳です。
あなたの愛犬があなたの指示を聞き、正しい行動を取るという意味では同じです。
ただ、今回ここで紹介する”賢い犬”とは、後者のことを言います。
人と一緒に暮らすためのルールを教えること、それが”賢い犬”に育てるための近道だと思います。
前置きが長くなってしまいましたね。
では、さっそく賢い犬に育てるためのポイントをご紹介します。
1.犬の習性を理解する
愛犬を賢い犬に育てるためには、犬の習性をしっかりと理解する必要があります。
例えば、犬にはカーミングシグナルという不安や興奮から落ち着かせるためにする行動があります。
これを無視してしまうと、必要以上に不安や恐怖などを煽ってしまう場合があるからです。
なので、犬の習性を理解することは、犬のしつけに欠かせない要素なんです。
2.犬にして欲しいことを正しく伝える
しつけで失敗するパターンの一つとして、犬への指示が正しく伝わっていないということがよくあります。
例えば、なかなか「マテ」を覚えてくれない犬に「マテ、マテ、マテ!」と連呼したり、「マテ、マテでしょ?マテってば!」と毎回違う言葉を言う。
また、家族の中で指示語が統一されていないなど。
これでは、犬はどれが正しい指示なのか分からなくなり、混乱してしまいます。
犬が正しい行動を取るためには、飼い主も正しい伝え方をする必要があるんです。
3.犬が大好きなご褒美を用意する
犬にとって飼い主が教えることは、それほど重要なことではありません。
犬にとって重要なことは、食べ物や好奇心を満たしてくれる外の世界です。
それらから飼い主に注意を向けさせるためには、犬が大好きなものをご褒美として用意する必要があります。
犬にとって、「こっちの方が魅力的よ♡」と教えなければいけません。
それは、おやつかもしれないし、お気に入りのおもちゃかもしれません。
もしかすると、おもちゃやおやつよりも飼い主とのスキンシップが最大のご褒美になるのかもしれません。
愛犬の大好きなものを見つけてあげましょう!
4.飼い主がリーダーシップを取る
飼い主がリーダーシップを取ることは、犬にしつけをする上で基本的なことです。
『飼い主の指示に従うことが正しい』と犬に思わせなければ、どんな状況下でも飼い主の指示に従う賢い犬にはなりません。
飼い主は犬の手本であり、『リーダーについて行けば間違いない!』と犬に思わせるだけの存在感を持ちましょう。
ただ、注意しなければならないのは、力や暴力で犬を支配しようとすることです。
犬を力や暴力で支配することは、絶対にやってはいけません!
体だけでなく、犬の心に深い深い傷を追わせてしまうからです。
5.犬との信頼関係を築く
賢い犬に育てあげた飼い主さんには、ある共通点が存在します。
それは、犬との間に深い信頼関係を築いていることです。
参考記事:添い寝の位置が肝心?犬が寝る場所で分かる飼い主との親密度
どんなに知能が高くしつけしやすい犬でも、飼い主との信頼関係なしには賢い犬に育て上げることはできません。
やってはいけないことをしたら、「ダメ!」と意思表示をしましょう。
そして、褒めるときは、大げさなくらい褒めてあげましょう。
その繰り返しこそが犬との深い信頼関係を作り上げていくのです。
さいごに
今回は、犬の知能や脳の構造、賢い犬に育てるためのポイントをご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
知能が高いランキングでは、あなたの愛犬がTOP10に入っていなくてガッカリされた方もいるかもしれません。
でも、大切なのは知能の高さだけではありません。
何よりも大切なのは、あなたとあなたの愛犬が信頼関係を築けていること。
そして、あなたとあなたの愛犬が幸せであることです。
それ以上、願うことって本当はないんじゃないでしょうか?
それに、愛犬には愛犬の良さが必ずあります。
その愛犬の良さに気づけるのは、あなたしかいないんですから!
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