犬の肉球トラブル!肉球が赤い・噛む・乾燥する場合の対処法
- 2017.11.13
- 健康や病気・ストレス

「このぷにぷに感がたまらなく好き♡」
愛犬の肉球を触って喜ぶ飼い主さんは、意外と多いのではないでしょうか。
確かに、赤ちゃんのほっぺたのぷにぷに感とは違った魅力があるものです。
でも、中にはぷにぷにどころか、カサカサして乾燥していたり赤くなっている肉球があります。
そこで、今回は肉球トラブルについて、ご紹介したいと思います。
また、合わせて対処法も調べてみたので、愛犬の肉球ケアの参考にしてみてくださいね!
肉球に起こりがちなトラブルとは?
実は、犬の肉球に起こりがちなトラブルというものがあります。
たとえば、
- 赤くなる
- 乾燥する
- 犬自身が肉球を噛んだり、舐めようとする
などがあげられます。これらの肉球トラブルは、ある特定の犬種だけではなく、全ての犬種に起こる可能性があります。
肉球トラブルの原因をご紹介する前に、まずは肉球の重要な役割について簡単に復習しておきましょう。
ちなみに、こちらの足に関する記事もおすすめです。
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こちらの記事では、足のしぐさから愛犬の気持ちを読み取るヒントが見つかります♪
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肉球には重要な役割があった!
「そもそも肉球って何なのか?」と、疑問に思ったことはありませんか?
実は、肉球とは角質層と呼ばれる皮膚が分厚くなって形成されています。
そして、あの触ったときのぷにぷに感は、弾力性のある弾性繊維や脂肪によるためです。
このぷにぷに感は、歩いたり走ったりジャンプして着地するときなど、手足への衝撃を吸収してくれる役割があるのです。
また、ハニカム構造(※1)という特殊な構造によって、地面を歩く際の地面からの圧力を上手に分散してくれるのです。
そのため、手足の骨や関節が守られるのです。
さらに、肉球には汗を出す汗腺が存在し、湿った肉球には滑り止めの役割もあるのです。
つまり、肉球の役割をまとめると、
- 衝撃を吸収する
- 地面からの圧力を分散する
- 滑り止め
があるということです。
こちら参考記事です。
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肉球がぷにぷにしている理由がよく分かりますね!
では、肉球の重要性を復習したところで、肉球トラブルの原因について見ていきましょう。
※1.ハニカム構造とは正六角形もしくは正六角柱がびっしりと並び、軽さと強度のある構造のことを言います。この構造は自然界でも見ることができ、蜂の巣がまさにハニカム構造なのです。他にも、ダンボールやスピーカー、サッカーゴールの網にも応用されています。
肉球トラブルの原因は?
肉球トラブルの原因には、どんなものがあるのでしょうか?
また、気になるのは、何かの病気ではないのかと言うことです。
では、さっそく肉球トラブルの原因を見ていきましょう。
たとえば、
- 汗や高温のアスファルト
- 老化
- ストレス
- アレルギー
- 指間炎
- ケガ
などがあげられます。
もしも、どこも悪そうな所が無いのに、足をびっこ引いているのならこちらの記事も参考に読んでみてください。
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では、1つずつご紹介していきます。
汗や高温のアスファルト
アスファルトやコンクリートのある散歩コースを歩くことが多い場合、肉球はカサカサと乾燥しやすくなります。
どんなに優れた肉球であっても、人工的に作られた地面を想定して形成された訳ではありません。
それもそのはず、犬は人間に飼いならされる前は野生動物だったのですから。
本来なら土や芝生のような草地に対応しているはずなのです。そのため、硬い地面に触れる肉球がすり減るようにささくれ立ってしまうのです。
また、気温の高い日は高温に熱せられた地面の熱により、火傷を起こしてしまうのです。
熱中症に関するおすすめ記事はこちらです。
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熱中症に備えるにはこちらの記事も参考になります!
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老化
当たり前なことですが、犬も人間と同じように老化します。
いくつになっても可愛い我がコであり、愛犬の老化を認めたくない気持ちも抱きがちです。
犬は6歳頃よりシニア期に突入していきます。シニア犬と言っても、元気で健康な犬もたくさんいます。
ただ、見た目には分からなくても、徐々に体内の代謝が落ちていき、肉球を含めた体内の水分量が若い頃に比べて減少していきます。
それによって、肉球は乾燥しやすくなってしまうのです。
体内の水分量が減ってしまうと、脱水症状を起こしてしまう恐れがあります。
しっかりと、水分補給できる環境を整えてあげましょう!
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ストレス
肉球トラブルとストレスには、関係性がないように思えます。
でも、肉球トラブルの原因にはストレスも考えられるのです。
たとえば、
- 暇つぶし
- 飼い主の気を惹きたい
- 飼育環境の変化
などがあげられます。
犬は自分で肉球を舐めたり、噛んだりして暇つぶしをしたり、構ってくれない飼い主の気を惹くことがあります。
また、引っ越しや家族関係の変化でもストレスを感じることがあります。
そのストレスを緩和するためにカーミングシグナルで自らを落ち着かせようと様々なしぐさをします。
その一つに、肉球を舐めたり噛むというしぐさがあるのです。
犬のストレスやカーミングシグナルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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あなたの愛犬、ストレス感じてませんか??
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アレルギー
犬がいつまで経っても、肉球をずっと舐め続けたり噛み続けるなら、アレルギーが原因である可能性があります。
アレルギーにも種類があり、
- ノミやダニによるアレルギー
- 食物アレルギー
- 接触性皮膚炎(かぶれや金属アレルギーなど)
- アトピー性皮膚炎
などがあげられます。
食物アレルギーがある場合、普段食べているドッグフードが原因である場合も考えられます。
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また、愛犬がアレルギー体質だった場合、痒みから肉球を舐めたり噛んだりすることで、細菌感染を起こして赤く腫れてしまう可能性もあります。
愛犬のアレルギーの原因を特定する方法に動物病院でアレルギー検査を受けることがあげられます。
アレルギー検査を受ける場合は、かかりつけの動物病院で詳しく聞いてみることをおすすめします。
指間炎
肉球と肉球の間が赤くなっている場合、指間炎の可能性があります。
指間炎は肉球と肉球の間に炎症が起こる皮膚炎の一つです。
肉球を舐めたり、発汗によって肉球の間に湿気がこもることで、細菌が繁殖しやすくなり、赤くなったり炎症を起こしてしまうのです。
また、痒みがあるために完治するのに時間がかかると言われています。
ケガ
散歩中にガラスなどの破片を踏んだり、乾燥からひび割れを起こすなど傷ついた肉球を舐めたり噛むことがあります。
また、ストレスによって舐めたり、噛むことで肉球が傷つくこともあります。
肉球の傷が軽い傷であれば、水道水で傷口をしっかり洗い、犬の肉球用の消毒薬などで傷口を殺菌してあげましょう。
もしも、出血が多い場合は止血で応急処置をして、すぐに動物病院で受診しましょう。
愛犬が病院嫌いなら、こちらも参考に読んでみてください。
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肉球トラブルの正しい対処法
では、肉球トラブルの正しい対処法を見ていきましょう。
ここでは、乾燥した肉球や赤い肉球、そして、肉球を噛んでしまう愛犬への対処法をご紹介していきます。
カサカサに乾燥した肉球の対処法
カサカサに乾燥した肉球への対処法として、
- ワセリンを塗る
- 犬用の肉球クリームを塗る
- 犬用の靴下・靴を履かせる
などがあげられます。
ワセリンや肉球クリームを塗ることで、乾燥した肉球を保湿してくれます。
ちなみに、食事前やガムを与える前など犬が足を舐めずに、他に集中する直前を狙ってクリームを塗ると良いです。
肉球を舐めさせないためや保湿力を高めるという理由から、クリームを塗った後に犬用の靴下を履かせるのも効果的です。
肉球クリームを選ぶ際には、
- 犬が舐めても安全な天然成分で作られているもの
- アルコールや香料、着色料が使用されていない無添加のもの
- 浸透性が高いもの
を参考にして、選びましょう。
そして、アスファルトやコンクリートの多い場所をお散歩する際には、犬用の靴を履かせて肉球を守るのも一つの手です。
ただ、靴や靴下をあまりにも嫌がる場合は、返ってストレスを溜めさせてしまうので無理やり履かせるのは止めましょう。
肉球が赤いときの対処法
肉球と肉球の間が赤い指間炎の場合、
- 手足の裏の毛を定期的にカットする
- 散歩後など肉球を清潔にする
- 舐めさせないようにする
などの対処法を行いましょう。
手足の裏の毛を定期的にカットするのは、肉球を舐めてよだれが付いたり汗などで湿気がこもりやすくなるのを防ぐためです。
指間炎になった場合、肉球回りは清潔に保つ必要があります。
そのためには、長くなった毛はカットし、汚れた肉球は清潔に保ち、舐めさせないようにすることが大切です。
肉球を舐めたり噛むときの対処法
とは言え、愛犬に「肉球を舐めたり噛んだりしちゃダメだからね」と言っても、守ってはくれないものです。
仮に、飼い主の言うことを聞いても、飼い主がいない場所では舐めたり噛んでいるかもしれません。
ワセリンや肉球クリームで保湿しても、お散歩後にキレイにケアしても、舐めたり噛んでしまっては意味がありません。
と言うのも、犬の口内には様々な菌がいるので、人間のように「舐めて傷口を消毒する」ような効果は期待できません。
むしろ、口内の細菌によって、細菌感染を起こすリスクを高めてしまうかもしれないのです。
では、どうすれば愛犬に肉球を舐めさせたり噛んだりを止めさせられるのでしょうか?
それは、愛犬がなぜ肉球を舐めたり噛んだりするのか原因を突き止め、改善してあげることが大切です。
たとえば、ストレスが原因で肉球を噛んでいるのなら、
- ストレスの原因は何か?
- その原因を改善するには?
などを考える必要があります。
また、アレルギーや指間炎などで肉球を舐めたり噛む場合は、動物病院で治療を受けたり、適切なケアを行うことが大切です。
ちなみに、肉球ではなく飼い主の手や足を舐める場合は、こちらの記事がおすすめです。
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さいごに
愛犬のケアとして、肉球ケアは忘れてしまいがちです。
我が家でも、先代の愛犬にはまともに肉球ケアをしてあげることができませんでした。
今思えば、飼い主としての知識不足や愛犬への気遣いが足りなかったように感じます。
だからこそ、現在の愛犬にはできる限りのことをしてあげたいと思っています。
愛犬の肉球トラブルが起きないよう、飼い主として知識を深めて、一緒に愛犬の健康を守っていきましょう!
もしものケガや病気に備えてペット保険選びをするなら、参考に読んでみてください。
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