里親になった犬の態度が豹変!原因と必要なしつけとは?
- 2017.01.24
- 里親

引き取ったばかりの頃は、大人しくて良いコだったのに…。
環境に慣れてきたのか無駄吠えや甘噛みをするようになったなど、犬の態度が豹変して困っているあなた!
このまま、放って置くと飼い主ばかりか、散歩中に人に吠えたり噛んでしまったりと大変な事態が引き起こされるかもしれません。
そんなとき、プロの訓練士に訓練されて改善するケースもありますが、自宅に連れ帰ると訓練士がいないせいか飼い主の言うことを聞かないなんてこともあります。
そこで今回は、里親になった犬の態度が豹変し、無駄吠えや甘噛みなどの問題行動を起こす原因や改善させるのに必要なしつけについてご紹介します。
飼い主や環境が変わった犬には一からのしつけが必要!
飼い主や環境が変わった場合、しつけが完璧に入っている犬だとしてもしつけが必要な場合があります。
とくに、引き取った犬が成犬の場合、ほとんどの犬は性格や生活習慣が定着しているのでしつけに時間がかかるケースもあります。
参考記事:犬の散歩は運動のためだけじゃない!必要な回数と時間は?
だからと言って、必ずしも成犬だとしつけが入らないという訳ではないので安心してください。
ただ、いくつか犬のしつけでやってはいけないことがあります。
それらに気をつければ、しつけもうまくいくはずです。
犬のしつけでやってはいけないこと
犬のしつけでやってはいけないこと。
それは、犬を力で制圧しようとすることです。
飼い主と犬との信頼関係が築けていないのに、力や言葉で犬を従わせようとすることは逆効果です。
例えば、犬が好ましくない行動を取ったときにこんなことしてませんか?
- マズルを手で押さえる
- 新聞紙を丸めてマズルを叩く
- 「ダメ!」「NO!」など言葉だけで止めさせようとする
- 罰を与える
- 甲高い声や大声を上げる
- 犬の名前を呼んでから叱る
これらの行動は犬を興奮させ、さらには攻撃的な行動を起こす原因になる可能性があります。
罰を与えたり、「ダメ!」や「NO!」と言葉だけで犬の行動をやめさせようとするしつけ方法もありますが、プロが行うような絶妙なタイミングで行わなければ犬に正しく伝えることが難しいんです。
実際にこんな話があります。
犬がトイレ以外の場所に粗相するたびに、飼い主が「ダメ!」と犬を叱り続けていました。
そのうち、犬は室内では排泄をしないようになってしまったのです。
飼い主からすれば、トイレ以外の場所で粗相したことを叱ったのに、犬には正しく伝わっていませんでした。
それどころか、犬は排泄することがダメなのだと認識してしまったのです。
参考記事:トイレを我慢する犬!その心理や対策について調べてみた
では、犬に必要なしつけについてご紹介したいと思います。
犬に必要なしつけとは?
犬を飼う上で、最低限必要なしつけがあります。
室内でのトイレトレーニングやお散歩中の犬や人との挨拶などがあります。
では、一つずつ見ていきましょう。
犬の名前に反応させるようにする
犬を引き取ってから、まず犬に教えなければいけないのは、犬の名前を呼んで犬に反応させることです。
犬の名前を呼んでも犬が知らんぷりでは、しつけを始めることすらできません。
最初のうちは、犬の好きなおやつを使って名前を呼んで、反応したらおやつをあげるようにしましょう。
アイコンタクトが取れるようにする
犬にしつけをする上で最も大切なことは、犬との信頼関係を築くことです。
犬との信頼関係作りの一つに、アイコンタクトを取る方法があります。
アイコンタクトがなぜ大事かと言うと、犬が常に飼い主の行動に注意を向けさせるためです。
しっかりと信頼関係を築けている犬と飼い主は、アイコンタクトがしっかり出来ています。
オスワリやマテ、フセを教える
オスワリやマテ、フセは意外と簡単にできるしつけです。
一般の家庭で育てられていた犬の場合、教えなくても覚えているケースもあります。
我が家の愛犬もオスワリやマテなど動物愛護センターに居た頃から出来ていました。
ただ、人を怖がる犬や攻撃的な行動を取る犬の場合は、犬との信頼関係を築いてから行うのが望ましいです。
トイレトレーニングを教える
犬のしつけで多くの飼い主が悩むのがトイレトレーニングです。
犬を引き取った時点でトイレトレーニングが出来る犬もいますが、新しい環境に変わることで出来ていたことができなくなる犬もいます。
その場合は、トイレトレーニングを一から教えてあげましょう。
トイレトレーニングを成功させるコツは、犬に失敗させないことです。
床のニオイを嗅ぎだしたり、ソワソワしたらトイレに連れて行ってあげて排泄できたらよく褒めてあげましょう。
さいごに
誰も知り合いがいない場所で新生活を送るとなると、新たな人間関係を築いたり、環境に慣れるまでに時間がかかるものです。
里親の元に引き取られた犬もそれと同じことです。
新しい環境や人に慣れるまでには、時間がかかることを理解しておきましょう。
焦らず!前向きに!犬のペースで!
そして、しつけを始める前に犬との信頼関係を築くことから始めましょう!
信頼関係があってこそ、しつけを成功させることができるのです。
しつけの時間も犬と一緒に楽しむくらいの気持ちで気長に続けていきましょう♪
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