1日何回行くの?犬のトイレの回数や時間帯について調べてみた
- 2017.05.13
- 飼い方

犬は1日に何回トイレに行くのでしょうか?
愛犬にトイレトレーニングをするときや愛犬の健康管理をする上でトイレの回数を知ることはとても大切なことです。
オシッコやウンチの回数によっては、病気の可能性を知るヒントにもなります。
そこで今回は、犬のトイレの回数や時間帯についてご紹介したいと思います。
犬は1日何回トイレに行くの?
犬が1日に何回トイレに行くかは、犬の年齢や健康状態によって変わります。
まずは、年齢別にトイレの回数を確認していきましょう。
1日のトイレの回数①子犬
成犬に比べて子犬の場合、オシッコを貯めておく容量が小さく、その機能が発達している最中のため、オシッコの回数は成犬に比べて多いです。
一般的には、子犬の月齢に1時間をプラスした時間の頻度でオシッコをすると言われています。
たとえば、生後3ヶ月の子犬の場合は、
3(ヶ月)+1(時間)=4(時間)
生後5ヶ月の子犬は、4時間に1度の頻度でオシッコをするということです。
つまり、1日が24時間なので生後3ヶ月の子犬は、1日に最低でも6回はオシッコをすることが分かります。
一方、ウンチに関しては、オシッコ同様にたくさんは溜められないため、1日に5~6回程度の頻度でウンチをします。
生後半年を過ぎると、オシッコやウンチを溜められる容量や機能が発達してくるため、オシッコやウンチの回数は次第に落ち着いてきます。
1日のトイレの回数②成犬
成犬になると、子犬の時期に未完成だったオシッコやウンチを溜めておける容量や機能が完成し、トイレに行く回数は子犬に比べて減っていきます。
オシッコの回数は1日に3~5回ほどで、ウンチの回数は1日に1~2回と安定した回数に落ち着きます。
1日のトイレの回数③シニア犬
6歳以上になるとシニア期に入り、成犬の頃よりトイレの回数に変化が見られるようになります。
オシッコの回数は成犬に比べて増え、ウンチの回数は徐々に減っていきます。
オシッコの回数が増える理由としては、
- 水分を頻繁に飲むようになる
- 腎臓の機能が低下
- オシッコを溜める膀胱の筋力が低下
などが考えられます。
また、年を重ねるごとに足腰も弱くなっていき、トイレに間に合わなかったり、オシッコを一度では出し切れないためにおもらしをすることもあります。
オシッコの回数が増える一方で、ウンチの回数が減る理由としては、
- 足腰が弱くなって踏ん張れない
- 排便したくてもウンチが出てこない
などが考えられます。
1日に1回ウンチが出れば心配はありませんが、ウンチが出ない日が続くなら獣医師に相談することをおすすめします。
トイレの回数が病気のヒントになることも!
ここまで紹介してきた犬のトイレの回数は、あくまでも目安で犬によって個体差があります。
ただ、明らかにいつもよりもトイレの回数が増えたり減った場合は、病気の可能性があるかもしれません。
トイレの回数の増減によって、どんな病気があるのか確認していきましょう。
トイレの回数が増えたときに疑う病気
犬のトイレの回数が増えたと感じたら、次のような病気の可能性があることを知っておきましょう。
オシッコの回数や量が増えた場合は、腎臓や膀胱、尿道などオシッコを作ったり溜めこむ器官で細菌感染している可能性があります。
たとえば、
- 膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症
- 尿路結石症
体内で不要な物質が結晶化する病気
- 腎不全
などがあります。
また、オシッコの量が突然多くなった場合、生殖器やホルモン異常によって引き起こされる病気の可能性があります。
たとえば、
- 子宮蓄膿症
細菌感染によって子宮の内膜に膿が溜まる病気 - 前立腺ガン
- 糖尿病
- クッシング症候群
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気
などがあります。
また、ウンチの回数が増えた場合は、腸内環境が悪いことが原因である場合もあります。
腸内環境の改善に効果があると言われている今話題の乳酸菌サプリについては、こちらでまとめています。
トイレの回数が減ったときに疑う病気
犬のトイレの回数が減ったと感じたら、次のような病気の可能性があることを知っておきましょう。
オシッコの回数が減った場合に疑われる病気には、
- 膀胱炎
- 尿路結石症
- 腎炎
- 腎不全
などがあります。
ウンチの回数が減った場合は、
- 便秘
- 腸閉塞
腸の動きが悪くなり内容物がつまってしまう病気 - 会陰ヘルニア
肛門から膀胱などの臓器が飛び出てしまう病気
などがあります。
ちなみに散歩の時しかトイレをしなくて悩んでいる場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事:散歩の時だけしかトイレをしない犬!我慢する心理や対策
では次に、犬がトイレに行くことが多い時間帯について見ていきましょう。
犬がトイレに行く時間帯は?
犬がトイレに行く時間帯は、食事の時間や体内リズムによって違いがあります。
中でも犬がトイレに行く頻度が高い時間帯は、
- 寝起き
- ごはんを食べた後
- 走ったり遊んだ後
- トイレができない場所から帰ってきた後
などがあります。
これらから分かることは、食べた後や睡眠、長時間のお出かけなどオシッコやウンチを長時間我慢する状況から解放されたときだということですね。
愛犬にトイレを失敗させないためにも、犬がトイレに行く前に見せるしぐさや行動が分かったら、トイレのしつけもしやすくなると思いませんか?
実は犬にはトイレ前に見せるいくつかのサインがあります。
どんなサインがあるのか見てみましょう。
犬が見せるトイレ前のサインとは?
犬がトイレに行く前に見せるしぐさや行動には、多くの犬に共通するサインがあります。
たとえば、
- 床のニオイを嗅ぎだす
- クルクルと同じ場所を回る
- ソワソワしだす
- その場にしゃがみこむ
などがあります。
愛犬がこういったサインを見せたときは、すかさずトイレに行くことを促したり、トイレに連れて行くようにしましょう。
さいごに
今回は犬のトイレの回数や時間帯、トイレの回数の変化で疑われる病気についてご紹介してきました。
トイレの回数が犬の健康管理をする上で大切なことだとお分かりいただけたかと思います。
愛犬の健康のためにも、トイレの回数を観察してみましょう。
そして、トイレ前に見せるサインを読み取って、愛犬のトイレのしつけに活かしましょう。
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