犬がドッグフードを噛まないで丸呑みする理由と与える際の注意点
- 2017.02.05
- 食べ物

「〇〇ちゃん、ごはんですよ~」
ドッグフードを出して数十秒後…。
口をペロリと舐める愛犬がこちらを見ている。
「えっ?もう食べたの?」
こんな経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも、ほとんど噛まずに丸呑みをしてしまうのは、犬にとって悪いことなのでは?
ドッグフードを丸呑みしたら、胃がもたれたり、消化不良にならないだろうか?
そんな不安や悩みを感じずにはいられません。
ドッグフードに関する疑問はこちらの記事にまとめています。
そこで今回は、丸呑みをする犬にドッグフードを与える際に注意すべきことをご紹介します。
犬が丸呑みする理由は?
ドッグフードを丸呑みする犬を見て、「もっとゆっくり噛んで食べて~」「歯石予防のフードなんだから~」こんな飼い主さんの心の叫びが聞こえてくるようです。
飼い主さんとしては、犬の健康を思って心配しているのに、犬は相変わらずドッグフードを丸呑みしています。
でも、実は犬が丸呑みをするのは、犬だからこその理由があったんです!
では、さっそく犬がドッグフードを丸呑みする理由をご紹介します。
犬は丸呑みする習慣がある
犬はもともと丸呑みをする習慣があります。
野生時代の犬は、狩りで食料を手に入れていました。
食べ残したものを他の動物に奪われるのを防ぐため、食料を丸呑みして巣や安全な場所で吐き戻して再び食べていました。
こうやって過酷な環境下で、食料を確保する知恵が現代の犬の遺伝子に刻み込まれているのです。
また、犬はそんな習性から条件反射でドッグフードを丸呑みすることがあります。
犬の歯はすり潰すためのものではない
犬の歯の構造を理解すれば、おのずと犬が丸呑みをする理由が分かります。
犬の歯は食べ物を噛み切ったり噛み砕く機能を備えていますが、人間の歯のようにすり潰すことはできません。
犬は本来、肉食動物ですから狩りで捕らえた獲物を食べるのに有利な歯へと進化していたのです。
つまり、犬は飲み込める程度の大きさであれば、丸呑み出来てしまうんです。
犬の口の大きさに合わせて作られた小さな粒のドッグフードが主流なのは、そういった犬の特徴を理解した上で作られているからなんです。
では、ドッグフードを丸呑みしたら、犬の体に負担になることはないのでしょうか?
そもそもドッグフードを丸呑みしても大丈夫?
確かに、噛まずに丸呑みしている犬の姿を見れば、誰だって不安や心配があって当然です。
でも、安心してください。
最近のドッグフード(特にプレミアムドッグフード)は、犬が丸呑みできる大きさだけを考えて作っているわけではありません。
犬が丸呑みしても消化器官に負担がかからないように作られているんです。
なので、丸呑みする犬には消化の良い高品質なドッグフードを与えるようにしましょう。
飼い主なら知っておきたいドッグフードを与える際の注意点とは?
丸呑みをする犬に悩む飼い主さんの中には、他にも早食いや食後も食べ物を欲しがったり食への執着がある犬に悩む人も少なくありません。
そして、犬にドッグフードを与えるときに何をどう気をつければいいのか悩んでしまいます。
そんなとき、次のことに注意してみてください。
- 犬が欲しがるままにドッグフードを与えない
- 犬の口に合った大きさのドッグフードを与える
- 早食い防止用の食器を使用する
- 歯石予防は歯磨きや歯磨き効果のあるガムを噛ませる
- 犬が食べている最中に食器を取り上げない
- ドッグフードを前に長い時間おあずけをしたりマテをさせない
犬が欲しがるままに食べ物を与えると、肥満や要求吠えの心配があります。
犬の口の大きさに合ったドッグフードを選ぶことで大きすぎて喉に詰まることを防げます。
また、早食い対策には早食い防止用の食器を使用すると効果的です。
犬が食べている最中に食器を取り上げたり、おあずけやマテを長い時間させることは、食への執着につながります。
食への執着がある場合は、こちらの記事にまとめています。
参考記事:食欲がありすぎる犬!食べ物へのすごい執着の原因を調べてみた
さいごに
犬が丸呑みをするのは犬本来の習慣や犬の歯の機能によるものだということが分かりましたね。
人間目線で考えると、丸呑みは良いことではないと思いがちです。
でも、犬の体の構造や習慣は、犬にとっては理に適うものだったんです。
また、犬をより深く理解することで、ドッグフードの与え方や注意点を知ることができます。
ぜひ、犬について知識を深めて、愛犬との生活に役立てて行きましょう!
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